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2015年度の取り組み
2015年度たすけあい活動助成金の助成を受けた活動について
2015年度は、子育て支援活動・家事援助活動・福祉活動・ライフプランニング活動について31件、健康維持活動について30件の活動に助成し、たすけあい活動助成金の助成総額は9,159,129円となりました。また、各活動への参加組合員数はパルシステムグループ全体でのべ5,759名となり、組合員活動の促進にお役立ちすることができました。
健康維持活動については、パルシステム全体の統一テーマとして「ピンクリボン運動」を取り上げて、4年目になりました。全体で取り組んだ乳がん特別講演会(2015年11月4日(水)開催、講師:山田邦子さん ほか)のほかに、会員生協でも乳がんの啓発に取り組みました。
会員生協の組合員がたすけあい活動助成金の助成を受けて2015年度に実施した活動をご紹介します。
取り組まれた活動の一覧はこちら
パルシステム東京「ピンクリボンカフェ~乳がん仲間がつどい話す~」
「ピンクリボンカフェ」では、乳がんに罹患した経験がある方が集まり、ティータイムをはさみながらリラックスして自分の気持ちを話し、他の参加者の話に耳を傾けます。乳がんと診断された後の生活や暮らし方の工夫などを交えながら、“当事者同士が安心して話せる場”“情報交換できる場”づくりとして、組合員が企画を立案しながらすすめる組合員参加型の新しい企画構成となり、参加者同士の出会いと交流が深まりました。
参加した組合員からは、「病気のことを普段誰にも話せないので参加してとても良かった」、「初めて会うのに『プチ仲間』という感じがした」、「定期的に開催してほしい」という感想が届きました。
パルシステム神奈川ゆめコープ「くらしの見直し講演会 『投資で失敗しないための3つのポイント~最初の一歩の踏み出し方』」
先行き不透明な今だからこそ「将来に備え、投資に関する基礎知識をまずは知ること」を目的として、ファイナンシャル・プランナーの深田晶恵氏を講師に迎え、くらしの見直し講演会を開催しました。投資で失敗しないコツを身につけるためのポイントなど、内容がわかりやすく、参加者は熱心に聞き入りました。終了後のアンケートからは、「投資初心者の自分にもわかりやすく、興味を持って聞くことができました」等の声が届き、満足度の高い講演会となりました。
この企画の組み立てはLPA(ライフプランアドバイザー)として活動するパルシステム神奈川の組合員が中心に行いました。今後も「くらしとお金」に関する課題解決のため、様々な角度から学習できる機会を創出していきます。
パルシステム千葉「こねこね・ふみふみ 親子でうどん作り!!」
子育て支援の一つとして“夏休み親子食育企画”を開催しました。小麦からうどんを作っていく過程を親子で楽しく体験し、食べ物を自分たちの手で作ることの難しさや驚きを通して、食文化や食育について学びました。ひとつひとつの行程で歓声があがり、子どもたちはいつもと違う真剣なまなざしで一生懸命作りました。みんなで食べる手打ちうどんの味は最高でした。子どもたちからも「とても美味しかった」と大満足の声が上がりました。参加した親からは「親子で何か一緒に作るのは、とても良い事ですね。子どもたちもとても喜んでまた家でも作りたい!と言っているので国産小麦粉を買って作ろうと思います。」と、忙しさに追われる毎日の中で子供と一緒に過ごす時間の大切さに気づく企画になりました。
パルシステム埼玉「講演会:きれいを生きる力に!落ち込むときこそメイクで元気はつらつに」
自身の乳がん罹患経験から、「心と外見のつながり」を再認識し、“きれいの力”を伝える活動を行なっている美容ジャーナリストの山崎多賀子氏をお招きし、“メイクによって心を元気にする”講演会を開催しました。
装い、きれいでいることが前向きに生きる大きな力になり、家族や周りの人たちも明るくすると語る山崎多賀子氏のお話に、参加した組合員は頷き、時折メモを取りながら耳を傾けました。
後半はメイクのデモンストレーションを実施しました。30代~60代の幅広い世代の組合員が一緒におしゃべりをしながらメイクをし、終了後には参加者全員が笑顔になる、素敵な時間を過ごすことができました。大変好評だったので、2016年度も開催します。
パルシステム茨城「認知症高齢者の介護について学ぼう!&介護カフェ」
NPO法人認知症介護家族の会うさぎの諸岡明美理事長による講演と認知症患者や介護と関わる参加者同士が語り合う「介護カフェ」の二本立てで開催しました。
「介護カフェ」では3グループに分かれ、自身の介護体験や心の負担になっていることなどを話すだけではなく、課題として「認知症に関する標語をつくる」にも取り組みました。参加者からは、「同じ悩みを持つ皆さんとの交流は助かります。この機会に出会えて本当に良かったです。」という感想が寄せられました。
介護をする家族の負担は少なくありません。しかし、「介護カフェ」のような機会を作ることで、愚痴を言える仲間をつくり、少しでも心の負担を軽くしていくことが大切、ということを参加した組合員やスタッフが実感する企画となりました。
パルシステム山梨「シニアのためのわくわく運動会」
シニア世代の交流と日ごろのストレス発散・運動不足解消を目的とし、運動会を開催しました。西桂エリアのNPO法人母さんの楽校・父さんの楽校やふじみサロンなどの協力を得て、60歳~88歳までの元気なシニア50名が集合しました。
シニア運動会とは思えないような素早さで競技を行う姿に、まだまだ元気なシニア世代の底力を感じました。チームメンバー同士が団結して応援し合う姿も見られ、会場が笑顔と活気に満ち溢れる運動会となりました。
楽しく運動することで健康維持にもつながり、一緒に汗を流し交流することで地域住民の輪が広がります。高齢者の「居場所」を作る意味でもこういった交流企画を大切にしていきます。
パルシステム群馬「縁が輪」
地域の方が気軽に集まれる場所づくり、その場所を通した人と人とのつながりやたすけあいの関係づくりを目指した居場所「縁が輪」を月2回開催しています。 「縁が輪」にはテーマを決めて参加者全員で一つのことに取り組む回とフリーの回(テーマを決めず、「居場所」としておしゃべりや思い思いに時間を過ごし楽しんでもらう回)があります。クリスマスやハロウィーン等の季節行事の際は、シニア世代と子供達が交流する企画を参加者・スタッフ全員で楽しみます。フリーの日には、メンバーが食材を持ち寄って参加者と作る昼食を楽しむこともあります。ふらっと立ち寄るご近所さんも大歓迎!地域住民同士のつながりをつくる「居場所」として今後も継続して開催していきます。
パルシステム福島「『こころの健康』思春期の子供を持つ親のための講座」
恵泉女子大学学長の大日向雅美先生をお招きし、「心の健康・子育て」についての講演会を開催しました。親としてなかなか学ぶ機会がない「子どもの心と向き合う心構え」や「子育てにおけるメンタルケア」を学ぶ事で、子どもと楽しく接する事が出来、自分の子育てに自信を持ち、落ち着いた子育てが可能になりました。質疑応答の時間には日ごろの子育ての悩みを参加者が打ち明け、会場全体が大日向先生と質問をする参加者の話に熱心に聴き入っていました。
東日本大震災以降、いつも心のどこかに不安を抱える福島在住の組合員も、誠実で穏やかな大日向先生のお話を聴くことで、子どもの心の健康だけではなく、「親自身の心の健康」を取り戻すことができる充実した講演会になりました。
パルシステム静岡「アレルギー学習会」
NPO法人アトピッ子地球の子ネットワークの赤城智美先生を講師にお迎えし、アレルギーについて学ぶ学習会を開催しました。この学習会は講師のお話を聴くだけではなく、アレルギーを持つ子どもの母親同士が情報交換をする場として、ロの字に机を並べて対話をしながら進行しました。
入園や入学を控えている母親の悩みは、給食や授業におけるプールの対応など幅広く、給食に関しては文部科学省のガイドライン変更について赤城先生より詳しくご説明いただきながら、参加者全員で対応方法を考えました。
参加者の悩み・不安は尽きず、時間を延長しての開催となりましたが、多くの参加者から「参加してよかった」という声が挙がる充実した時間となりました。