2024年度がんに関する啓発アクション

アクション① パルシステムグループ全体企画

「舌がんステージ4から希望のステージへ」
~キャンサーギフト・大切な家族~

2024年のパルシステムグループ全体企画は、新型コロナ禍以降、すっかり定着したオンライントークイベントとして11月16日(土)にLIVE配信を行いました。自身もがんサバイバーでありYouTubeで積極的に情報を発信する岸田徹さんの進行で、歌手・タレントの堀ちえみさんをゲストに、その体験をお話しいただきました。

自覚症状があったのに見逃されていた舌がん

堀ちえみさんは、2019年に舌がんおよび、左のリンパ節への転移が見つかりました。この段階で舌がんはすでにステージ4まで進行。それまでの8カ月、ずっと舌に違和感や激しい痛みを感じていたそうです。診断が遅れたのは、以前からリウマチ治療のため薬を服用しており、その副作用の口内炎だろうと複数の医者の説明があったことと、堀さん自身が口の中にがんができることを知らなかったから、と話します。ずっと苦しめられている痛みに、堀さん自身が「口内炎」「治らない」「舌」を検索ワードにしてインターネットで調べ、舌がんの情報にたどり着いたときは、ショックと同時に胸にすとんと落ち、納得する自分もいたそうです。
自覚症状があり、医者にかかっていてもがんが見逃されてしまうこともある。「私みたいな人をふたりとして作らない」――現在、堀さんが経験を発信し、啓発活動に取り組む背景には、そんな願いがありました。

一時は考えた「戦わない」という選択。それを改めたのは家族の存在

舌がんがステージ4まで進行していた堀さんは、ただちに以降の治療方法を決めなければなりませんでした。最も5年生存率が高いのは、舌を手術で切除することでしたが、その後はしゃべれない・食べられない可能性もあります。さんざん痛みに苦しんできた堀さんは、当初はこれ以上戦う気持ちがわかず、手術はせずに緩和ケアを考えました。
この考えを家族に話すと、当時高校1年生の娘さんに、泣きながら「お願いだから手術を受けて、まだまだお母さんにそばにいてほしい」と訴えられます。そして「自分だけの命ではないな」と考えを改め、もう一度戦う決意をします。

家族の支えが堀さんをふたたびステージへ向かう勇気をくれた

切除した舌へ太ももの筋肉を移植したものの、ふたたび不自由なく会話ができるようになるまでには、5年もの月日がかかったそうです。口を開けることからはじまり、トレーニングで「あ・い・う……」の一音一音を“作る”ことが必要でした。懸命なトレーニングの末、堀さんは芸能活動を再開。ついには2023年コンサートを開き、多くのファンの前で歌を披露するまでに至ります。
その姿は力強く見え、私たちに勇気を与えてくれます。しかし堀さん自身は葛藤を抱え、後ろ向きになることも多かったそう。歌のトレーニングを受け、過去の自分と比べて落ち込む堀さんを、家族がポジティブな声かけや励ましをし、やがては今の自分を認めて愛するようになりました。身振り手振りを交え、時折涙を見せながらゆっくりと丁寧に話す堀さん。一つひとつの言葉、一瞬一瞬の時間を大切にしていることが伝わってきます。

当日の視聴数は1,123件(配信終了時)、アーカイブ再生数は3,000件を超え(2024年12月現在)、注目の高いトークイベントとなりました。

 

アクション② エリア開催企画

各地域の組合員向けにそれぞれの会員生協が開催した企画はこちら(がん検診の啓発ちらしやグッズ配布、がん罹患者による学習会、がんの患者会への支援等)

  • 2024年度のエリア開催企画(2025年度に更新予定です)

アクション③ 内部学習会

2024年度は内部学習会を実施していません。

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