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3月のびぃあらいぶぷらす

あなたの“お金の悩み”
相談にのります
3月
「お金」は幸せになるために使おう

今月の相談

びぃあらいぶぷらすをご愛読いただき、ありがとうございました。

いつもご愛読ありがとうございます。2022年5月から「あなたの“お金の悩み”相談にのります」とテーマを掲げてきたびぃあらいぶぷらすは、今回で連載終了となります。
3月では回答をいただいてきた家計コンサルタントの八ツ井慶子さんから、約2年の連載を通じて、読者のみなさんに伝えたいことをお話いただきました。

今月のポイント!

  • お金は、「目的」ではなく「手段」
  • お金を使う前に、自分の周りにすでにあるものに目を向けてみる
  • 幸せになれるお金の使い方をしよう

回答

お金は望む人生のための「手段」

当連載を通し、みなさまとのご縁をいただきましたことに心より感謝申し上げます。最終回にあたり、20年以上の家計相談の経験から、私なりに得た“家計にとってもっとも大切なこと”をお伝えさせていただきたいなと思います。よかったら、その答えを一緒に考えながら読み進めてみてください。

いろいろな家計のお悩みを伺っているうちに、私はあるとき気付かされました。
“人生、お金(だけ)じゃないな”と。
「お金(ご相談料)」の負担を承知で、「お金」の相談に来られるわけですから、当然に「お金」が大事だと思って、真剣に来られる方々ばかりです。いってみれば、人生がかかっています。その責任の一端を担うともなれば、コンサルタントの私も自然と緊張感を持っていました。

お話を伺っているうちに、「お金」というのは、「目的」ではなく、「手段」だということに徐々に気が付いていきました。つまり、「お金」がある人生には選択肢が増えるため、望む人生設計を達成しやすい、ということです。

“望む”人生設計、です。
どう望むかは、人それぞれです。そこには価値観、考え方、好み、嗜好、それまでの人生経験、生活環境、人間関係、さまざまなものが絡み合って形成されるものでしょう。少々飛躍して要約すると、「人は幸せに生きたいと望む動物」なのだと思いました。

「幸せ」の形は、十人十色

そこで、私は「幸せ」とは何だろうと、真剣に考え始めました。お金は潤沢でなくても、幸せな人はいます。不健康でも、障がいを持っている方でも、幸せな方はいます。忙しく働いていても、やりがいを感じて幸せな人はいます――。こう考えていくと、どういう状況であっても、きっと常に幸せな人は存在するのでしょう。となると、「幸せ」には明確な定義がない、という結論に至りました。つまり、「幸せ」の形とは、人それぞれであろうと。

また、「幸せ」はどうにかして手に入れるものではなく、“感じるもの”だとも思いました。ということは、感じる(感じられる)心を持ち合わせることも、同時に大事になってきます。

例えば、ご相談に来られる方々は、ご相談前は不安そうです。ですが、ご相談終了後には、お話を通して安心していただけるのか、ホッとされた表情で帰られることがとても多いのです。ご相談を経ても、家計は何の改善も、変化すらしていません。ただ、心の持ちようが変わっただけで、安心感を得て、表情が緩やかになるのです。僭越ながら、ほんの少しその方の「幸せ」に貢献できたのかなと思うのです。つまり、不安ばかりに目が行っていたのが、別の生き方を見つけられたことで(目線が変わったことで)、緊張感がやわらぎ、安心感や幸福感につながったのでしょう。

お金がたくさんあることも大事ですが、すでに持っているもの、自分の周りにあるものを見渡して、その中で自分が心地よく生活するにはどうしたらいいのかを意識してみたり、できることを実際に行動することで、「幸せ」はいつでも感じられるのかもしれません。また、緊張感やストレスから解放されると、家計の見直しにも自然とやる気が湧いてくるものです。ストレスは健康によくありませんが、家計にもよくないのですね。

幸せになれるお金の使い方に目を向けてみましょう

はい、ここで答えです。
家計にとってもっとも大切なもの、それは「心(ハート)」だと思います。幸せを感じ取れる心です。ないものよりも、あるものに目を向けて、感謝できる心ともいえるでしょうか。

そこでみなさん、ぜひ「幸せ」になる努力をしてみませんか?
健康になる努力は多くの方が意識されていると思います。でも、同時に心のケアも大事です。みなさんの大切なお金は、みなさん自身が幸せになる使い方をすることから意識してもいいでしょう。本当に必要なもの、本当に欲しいものだけを買うように意識してみてはいかがでしょうか。完璧にできなくてもいいのです。意識するだけで全然違います。“本当に好きなモノだけを食べていたら痩せられた”、みたいな効果が家計にもきっと期待できるでしょう。

情報過多のいまの時代、「あったらいいな」はキリがありません。「なくても平気」を意識して(つまり、すでにあるものを意識するということです)、「幸せ」と「家計」を両立しつつ、ご自身の心が平穏でいられるようなバランスを意識されてみるといいのではないかなと思います。私はこれを「しあわせ家計」と呼んでいます。

みなさんの家計が「しあわせ家計」になることを、心よりお祈りしております。
2年間、まことにありがとうございました!

八ツ井慶子


【回答者プロフィール】
回答者/八ツ井 慶子さん

生活マネー相談室代表。家計コンサルタント(FP技能士1級)。
大学卒業後、信用金庫勤務を経て、2001年4月より「家計の見直し相談センター」の相談員としてFP活動を始める。13年7月に独立し、「生活マネー相談室」を設立。個人相談を中心に、講演、執筆、取材などの活動を展開。これまで1000世帯を超える相談実績をもつ。

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