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7月のびぃあらいぶぷらす

あなたの“お金の悩み”
相談にのります
7月
家族旅行をお得に行きたい。
でも情報が多すぎて困る!

今月の相談

お得に家族旅行に行きたいのですが、情報集めがたいへんです……。

コロナ禍の3年、遠出を控えていましたが、今年は家族旅行に行きたいと意気込んでいます。とはいえ、いまの物価高を考えると、抑えられるところは抑えたいとの思いから、いろいろなお得情報を調べています。ですが、とにかくいっぱい出てくるので、何がいいのかよく分からなくなってしまいます。家計にとって上手にレジャーを楽しむコツなどがあれば、ぜひ教えてください。
●相談者
37歳/女性 家族構成…夫、小学生の子ども2人

今月のポイント!

  • お得情報はベストを求めない
  • 予算は決めておこう
  • 自分たちへの“ご褒美”の思いを忘れずに

回答

【 相談者 】 
「お得な情報を効率よく集めるには、どうしたらよいでしょうか?」

【八ツ井さん】 
押さえてほしいポイントが2つあります。

外出制限が解除され、徐々に人の動きが活発になってきました。ご相談者のように、家族旅行を計画している方も増えてきているようです。思い切って楽しんでほしいものの、家計とのバランスもあってこそ。今回は、私自身の経験やこれまでのクライアントからのお声も含め、レジャー時に気を付けるといい家計管理のポイントをお話したいと思います。

ポイント①お得情報はベストを求めない
ポイント②予算は決めておこう

【 相談者 】 
「“ベストを求めない”とはどういうことですか?」

【八ツ井さん】 
“ベター”を求めるつもりで、調べる情報を絞りましょう。

いまや情報は溢れんばかりです。何かを調べたいと思えば、「検索」すればたくさんのサイトに行き当たります。ですが、その情報がご自身に当てはまるかどうかは別だということを肝に銘じておきましょう。ネット検索で上位に表示されるものの多くは、広告と絡んでいます。そのことがいいとか、よくない、ではなく、そういう仕組みがあるということを認識しておくといいでしょう。資金を投じて、検索されやすいようにしている情報が目立つようになっています。

それを踏まえた上で、あくまで自分にとって有用と思われる情報を探そうとするのであれば、「何」を調べたいのか、事前にご自身の中で明確にしておくことは大事です。やみくもに検索すれば、やみくもな“解答”がヒットしてしまいます。旅行の計画を立てたら、お金のかかるところをできるだけクリアにしておくといいでしょう。例えば、目的地へ行くルートを明確にしておけば、調べるポイントを絞ることができます。新幹線移動とした場合、金券ショップを利用するのも一案です。もしお目当ての区間がなければ、鉄道会社の株主優待券を活用する手もあるかもしれません。少し手間はかかりますが、比較的簡単に、かつ確実にコストを抑えることができます。

「別の方法を使ったら、もっとお得だったかもしれない」と思うこともあるでしょう。ですが、それもキリがありません。ベストを求めるよりも、ベターを求めるくらいの気持ちの方がいいと思います。理由は単純です。すべてを調べるのは非常に困難だからです。いい意味で、諦めることをしてもいいと思います。仮によりお得な情報を見つけたら、次回に生かそう、と割り切るのもいいでしょう。

【 相談者 】 
「予算のことを気にして、楽しめないかもしれません……」

【八ツ井さん】 
大切なのはバランス。どこかで帳尻が合えばOKです。

また、レジャーは楽しんでこそ。お金がかかるからといって縮こまってばかりいても楽しみが半減してしまいます。無鉄砲にムダ遣いがいいというわけでもありませんが、気にしすぎるのも考えもので、大切なのはバランスです。

レジャーともなれば、現地で気持ちが緩んで財布のひもも緩みがちなので、事前に旅行の予算を立てておくといいでしょう。とはいえ、予算内に収めることが第一義でもありません。予算を超えてしまっても、どこかで帳尻が合えばいいので、翌月に、あるいは翌々月に、はたまた年内にでも、帳尻が合えばいいでしょう。

お金は使ってこそ、幸福感をもたらしてくれるものです。
大事に使うのがポイントであって、なんでもかんでも切り詰めることがいいとは限りません。
せっかくがんばって働いていただいたお金ですから、自分たちへのご褒美と思って、感謝しながら有効に使いましょう。あとは、“上手に”使うことを意識してみてください。


【回答者プロフィール】
回答者/八ツ井 慶子さん

生活マネー相談室代表。家計コンサルタント(FP技能士1級)。
大学卒業後、信用金庫勤務を経て、2001年4月より「家計の見直し相談センター」の相談員としてFP活動を始める。13年7月に独立し、「生活マネー相談室」を設立。個人相談を中心に、講演、執筆、取材などの活動を展開。これまで1000世帯を超える相談実績をもつ。

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