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パルシステムの健康・おうえんナビ
6月のびぃあらいぶぷらす
電気代を少しでも抑える方法を教えてください。
一昨年、電力会社を見直しました。見直し効果は感じていましたが、最近の電気代高騰により、徐々に値上がりしてきました。これから本格的に夏を迎えて暑くなってくると、どうしてもエアコンをつけ続ける生活になると思います。同時に電気代の負担を考えると、今から頭が痛いです。少しでも電気代を抑える方法はありませんか?
●相談者
48歳/女性/パート勤務 家族構成…夫、子ども2人(高校生、中学生)
- 電気代節約術は一生涯にわたって役立つスキル
- ポイントは「使わない」「代用する」「効率よく使う」
- ストレスにならず、継続できる方法を取り入れる
【 相談者 】
「電気代のことを考えると頭が痛くなってしまいます……」
【八ツ井さん】
一生、役立つスキルだと考えましょう。
いまや「電気」は暮らしを便利にする以上に、私たちの暮らしに欠かせないものとなりました。暮らし方が変わると、必要となる電化製品も変化するのはその表れといえそうです。
となれば、電気代をいかに抑えることができるかというのは、一生涯に渡って役立つスキルといえるでしょう。一度見直せば終わりでもなく、日々のことだけに、気づいたら手を付ける姿勢も大事になってきます。
【 相談者 】
「具体的にはどう考えたらよいでしょうか?」
【八ツ井さん】
3つの視点から見直してみましょう。
ここでは電気代をおさえる方法として3つの視点をご紹介したいと思います。
ポイント①使わない
ポイント②代用する
ポイント③効率よく使う
ポイント①いかに使わないかを考えてみる
電気は、良くもわるくも私たちの暮らしに密着しているため、「使う」ことが前提の考え方に偏っているかもしれません。あらためて、家の中でどのようなことに電気を使っているか、一度見渡してみましょう。そして、使用していない時間帯があれば、少し面倒でもスイッチを切ることを実践してみてはいかがでしょうか。
例えば、家の中に誰もいないときのトイレの便座機能や電気ポット(保温)など。つけっぱなしにしているけれども、実は必要のない時間帯の電気はないか確認してみましょう。
ポイント②電気以外で代用する方法を検討してみる
電気ではなく、ガス代とのバランスも見ながらガスで代用してみる方法です。オール電化の方は対象外となってしまいますが、少しの手間で電気代カットに一役買うこともあります。
私事ですが、電気ポットをやめて、必要に応じてガスでお湯を沸かし保温ポットを使うようにしたり、炊飯器をやめて圧力鍋でご飯を炊くようになって、電気代がグッと下がった経験があります。いまは電子レンジもやめて、お料理の温めにはガスを利用して蒸しています。
生活スタイルやキッチンの構造などによってはオールマイティな方法ではないかもしれません。また、少し不便さもあるかもしれませんが、とはいえ、電気との付き合いは一生もの。いま一度振り返って、少しでもできるところからトライしてみてはいかがでしょうか。
【 相談者 】
「長時間使用し続けるエアコンはどうでしょうか?」
【八ツ井さん】
エアコン以外のものも活用することで、効果を高められます。
ポイント③効率よく使うことを考えてみる
3つめは、電気を効率よく、上手に使う方法を検討してみることです。
例えばエアコンでいえば、設定温度を夏は1度でも上げたり、冬は1度でも下げたりといったことを検討してみることです。このときにサーキュレーターや扇風機などを併用するといいでしょう。お部屋の中の空気循環を積極的に作ることで、電気を効率よく使用することができます。あわせてカーテンを工夫したり、服装にも気を配ることができれば、さらに効果が期待できます。
さきほどの便座の例でいえば、設定温度を下げたり、フタを閉めておくことも電気代カットにつながります。
コツは、ストレスになるやり方をムリして行うよりは、ご自身に合ったやり方を長く継続すること。電気代に限らず、水道光熱費は一生涯に渡って必要となりますから、こうした費目で少しでも抑えることができれば、長い人生(時間)をかけて、その効果(累計額)は大きな金額になっていきますよ。
【回答者プロフィール】
回答者/八ツ井 慶子さん
生活マネー相談室代表。家計コンサルタント(FP技能士1級)。
大学卒業後、信用金庫勤務を経て、2001年4月より「家計の見直し相談センター」の相談員としてFP活動を始める。13年7月に独立し、「生活マネー相談室」を設立。個人相談を中心に、講演、執筆、取材などの活動を展開。これまで1000世帯を超える相談実績をもつ。
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