パルシステムの健康・おうえんナビ

11月のびぃあらいぶぷらす

知っておきたい
“お金のトレンド”
11月
社会で子どもたちの夢を支える!
いまどきの奨学金制度

今月のポイント!

  • “返済不要”が大きなメリットの給付型奨学金
  • 仕組みを知るため「奨学金説明会」へ参加しよう
  • 高校1、2年のうちから情報収集してタイミングを逃さない!

奨学金は「給付型奨学金」と「貸与型奨学金」の2種類

大学進学費用は家計にとって大きな支出となるので、頼りになるのは奨学金制度です。平成30年の日本学生支援機構(以下 JASSO)の調査 では、大学生(短大含む)の51.3%、つまり2人に1人が何らかの奨学金を受給しているという結果が出ています。
奨学金には返済不要な「給付型」と返済が必要な「貸与型」の2種類があります。
「返済不要」のメリットが大きい給付型奨学金は貸与型に比べて応募できる条件が厳しい傾向がありますが、なかには成績は問わず、スポーツや文化活動に力を入れて取り組んでいる学生やひとり親家庭を対象にしたものもあります。最初から諦めずに、条件を満たしているものがあれば積極的に申し込むとよいでしょう。

給付型奨学金には大学独自のものや民間のものも

代表的な給付型奨学金には、2020年4月から新制度がスタートしたJASSOの給付型奨学金があります。収入に応じて支給額は変わりますが、世帯収入や資産などの基準をクリアすれば、成績にかかわらず学習意欲があれば給付を受けられます。高校3年生になると高校を通じて申し込みの案内や「奨学金説明会」が行われます。仕組みがやや複雑なため、希望する場合は説明会にぜひ参加しましょう。
給付型奨学金には他に、地方自治体、大学独自のもの、民間団体のものがあります。大学独自の給付型奨学金には、入学後に申し込むものに加え、受験前に審査を受けてあらかじめ受給を確約した上で受験できる「予約型奨学金制度」があります。民間団体のものは、希望者が直接申し込むものと大学経由で申し込む形のものがあります。
パルシステムでも伴走型の給付型奨学金への取り組みを始め、学生への給付とともに、学生を応援する募金の仕組みも設けているそうです。

「先回り行動」で教育費を軽減!

給付型奨学金は、お子さんが家庭の経済的な理由で進学をあきらめることのないように、進学にかかる出費を軽減させてくれるありがたい制度です。
JASSOの給付奨学金は、実際にどのくらいの支援が受けられるかを「進学資金シミュレーター」で試算することができます。
また、志望大学の奨学金に関する情報は事前にホームページでチェックしておきましょう。民間団体のものは、募集時期も応募条件もさまざまで、他の奨学金と併給ができるものもあります。
給付型奨学金の情報は高校1、2年生のうちから収集しておき、条件を満たしているものは高校3年生でタイミングを逃さずに積極的に応募していきましょう。
ぜひ、最適な奨学金を見つけてください。


【筆者略歴】
筆者/井上 美鈴さん

ライフシンフォニア代表 AFP(日本FP協会認定)
3年間の専業主婦を経て離婚。主婦時代にさまざまなお金の問題に直面し、お金の重要さと知識の必要さを実感したことで、ファイナンシャル・プランナー(FP)の資格を取得。
現在はFPとして個別相談の対応や講演、セミナーなどを実施するとともに、自身の経験をもとにシングルマザーの支援も行っている。

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