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パルシステムの健康・おうえんナビ
7月のびぃあらいぶぷらす
今月のポイント!
- 収入が減った分は支出をコントロールしてカバー
- 支出を減らす効果が大きいのは“固定費の見直し”
- 支出をコントロールできる力がつけば一生の宝物に
貯蓄額は変えずに支出をコントロール
新型コロナウイルスの影響で収入が減り「家計がピンチ!」という家庭も多いのではないでしょうか。そんな方へ、家計を見直すポイントをお伝えします。
まず、コロナ禍による家計の変化を「これは緊急時の一時的なもので、収支がマイナスになっても今は仕方がない」と思っていませんか? 新型コロナウイルスの影響は今後も続くことが予想されます。そこで、今やるべきは現在の家計の状況が「日常である」と、意識をチェンジすることです。
教育費の出費など、時期が決まっているライフイベントは待ったなしにやってきます。そのための貯蓄はこれまでどおり継続し、収入が下がってしまった分は“支出”をコントロールして補っていきましょう。
固定費の見直しは効果絶大
はじめに取り組むのは“固定費の見直し”です。固定費とは、住居費や保険料、通信費、塾や習い事の月謝、月額制のサブスクリプションサービスなど。コロナ禍で生活習慣が変わり、不必要になったサービスや、プランを変えることでコストパフォーマンスがよくなるサービスがあるかもしれません。“いまの暮らし”に必要なもの・不必要なものを精査してみましょう。
固定費を見直すためには、比較検討用にさまざまなプランを調べることが必要ですし、解約や変更の手続きには労力を要します。しかし、一度手続きすればその後はほったらかしでも家計への効果は続きます。精査する作業も家族で共有し、比較検討や手続きもそれぞれの得意分野で分担すれば行動に移しやすくなります。
支出をコントロールするスキルは一生の宝物
また、「緊急時だから」と収支の意識なく購入しているものはありませんか? 高級食材のお取り寄せやデリバリーサービス、ネットでの買い物など、レジャーや外食の代わりとして家族で楽しむためであれば有意義な支出ですが、普段以上に回数や金額が増えているのであれば徐々にこれまでの生活感覚に戻していく必要があります。
また、コロナ禍のニーズに合ったサービスも次々と生まれています。たとえば使っていない駐車スペースをオンラインで貸し出すサービスなど、第2の収入源にできるものもあります。
本当に大事なものと必要ないものを見極めて家計をスリム化しながら、新たな情報も取り入れてこの時期を乗り切る――、支出を柔軟にコントロールできるスキルは、コロナ禍が過ぎ去ったあとも活きる宝物になります。
【筆者略歴】
筆者/井上 美鈴さん
ライフシンフォニア代表 AFP(日本FP協会認定)
3年間の専業主婦を経て離婚。主婦時代にさまざまなお金の問題に直面し、お金の重要さと知識の必要さを実感したことで、ファイナンシャル・プランナー(FP)の資格を取得。
現在はFPとして個別相談の対応や講演、セミナーなどを実施するとともに、自身の経験をもとにシングルマザーの支援も行っている。