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家族の健康レシピ

10月の家族の健康レシピ 【ぎんなん】×【乾燥対策】
からだを潤し、秋の不調をやわらげる。

抗酸化作用のあるビタミンを含みます。

ぎんなんは、ごまやナッツと同じ種実類に分類され、ミネラルやビタミンB群を豊富に含む、栄養価の高い食材のひとつです。具体的には、血圧を正常に保つカリウムや、糖質などの代謝に関わるビタミンB1、パントテン酸などが含まれます。さらに、抗酸化作用のあるビタミンEや種実類としてはめずらしくビタミンCも豊富です。抗酸化作用とは、からだの中に発生する活性酸素の発生や働きを抑える作用のこと。からだの免疫機能の低下を防ぎ、免疫力向上につなげるとされています。

薬膳の世界では、乾燥からの不調や尿トラブルの改善につなげる食材。

薬膳の世界におけるぎんなんの主な効能は、「補気(ほき)」。からだに必要なエネルギーの素を補う、滋養強壮作用があるとされています。そして、ぎんなんが深く関連するとされるからだの部分が「肺(はい)」と「腎(じん)」です。特に「肺」は秋に影響を受けやすく、冷たく乾燥した空気にさらされると咳やたんなどの不調を引き起こしてしまいがち。ぎんなんには「潤肺(じゅんぱい)」の作用があり、「肺」を潤すことで乾燥による不調を和らげるとされています。また、頻尿などの尿トラブルを改善させる「縮尿(しゅくにょう)」の作用もあるとされています。

【ぎんなんの主な栄養素】
ビタミンB1…糖質の代謝に関わる
パントテン酸…三大栄養素の代謝に関わる
ビタミンC…抗酸化作用、免疫の活性化やしみ予防につなげる
ビタミンE…抗酸化作用、血流を整える、血管を丈夫にする
カリウム…余分なナトリウムを排出して高血圧予防、余分な水を排出してむくみ予防につなげる
銅…ヘモグロビンの合成、コラーゲン生成に関わる

【ぎんなんの薬膳としての主な効能】
補気(ほき)…エネルギーの素となる「気(き)」を補う
潤肺(じゅんぱい)…「肺」を潤す
止帯(したい)…帯下(おりものなど)を止める
縮尿(しゅくにょう)…尿もれ、頻尿などの症状を和らげる

食べ過ぎは禁物。料理のアクセントとして「少しずつ」楽しんで。

ぎんなんは殻ごと保存すれば、鮮度が保たれて日もちもします。食べる際は封筒などに入れて金づちでたたけば、殻も飛び散りません。殻をむき、鍋底で転がしながらゆでれば薄皮もとれやすくなります。便利な水煮もおすすめです。
ただし、食べすぎには要注意です。ほくほくの食感やほろ苦さがくせになるぎんなんですが、一度に食べ過ぎると中毒症状を引き起こすことも。小さな子どもはできるだけ食べないようにして、大人も10粒以下を目安に。秋の味覚として少量で堪能するようにしましょう。

※参考=日本中毒情報センター

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  • 栄養情報の監修 清水加奈子さん
    フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う。
 

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