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家族の健康レシピ

4月の家族の健康レシピ 【玉ねぎ】
血の巡りを高めて、だるさを軽減。

ツンとくる香りと辛みで、血流アップ。

玉ねぎをきざむと涙が出るのは、玉ねぎに含まれる「硫化アリル」という成分によるものです。硫化アリルはねぎ類特有の香りや辛みの成分で、血流や消化促進などの作用があるとされています。香りや辛みをしっかり味わうには生食がおすすめですが、刺激性もあるため体質によっては胃腸に負担をかける場合も。適量を楽しむようにしましょう。そのほか、玉ねぎには食物繊維、ビタミン、ミネラルがバランスよく含まれています。また、皮の部分にはポリフェノール類の「ケルセチン」も。抗酸化や血流促進の作用があるとされています。
気温の変化や冬の間に溜め込んだ老廃物により、春はだるさを感じやすい季節です。血流をよくしてからだの巡りを高め、体温の上昇や老廃物のスムーズな排出につなげていきたいものです。

薬膳の世界でも、エネルギーや栄養を全身に巡らせる食材。

薬膳の世界においても、玉ねぎはからだを温める「温性」に分類され、巡りに関わる食材とされています。効能には「理気(りき)」や「活血(かっけつ)」などの作用があり、生きるために必要なエネルギーや栄養である「気(き)」や「血(けつ)」を全身に巡らせながら、からだの働きをサポートすると考えられています。このほか、お腹の調子を整える「和胃(わい)」、からだの余分な水が原因の咳などの症状をやわらげる「化痰(かたん)」、気の上逆を防ぐ「降逆(こうぎゃく)」などの作用も。いずれもからだの巡りの関係した作用があります。

【玉ねぎの薬膳としての主な効能】
和胃(わい)…お腹の働きを調整する
降逆(こうぎゃく)…「肺」や「胃」からの「気(き)」の上逆(吐き気やゲップなどの症状につながる)を防ぐ
化痰(かたん)…「水」などの代謝が滞ることによって引き起こされる、咳などの症状をやわらげる
理気(りき)…「気」を正常に巡らせる
活血(かっけつ)…「血」の巡りを活性化させ、血流改善につなげる

【玉ねぎの主な栄養素・成分】
食物繊維…腸内環境を整える
ビタミンC…抗酸化、免疫力向上などにつなげる
ビタミンB6…たんぱく質の代謝に関わる
葉酸…ビタミンB12 とともに赤血球の造成を助ける
パントテン酸…3大栄養素の代謝に関わる
カルシウム…骨の形成、精神の安定などに関わる
カリウム…余分なナトリウムや水分の排出を促し、高血圧予防やむくみの改善につなげる
マンガン…骨の形成などに関わる
銅…ヘモグロビンやコラーゲンの合成に関わる
硫化アリル(香り、辛み成分)…血流を促す、消化を促す
ケルセチン(ポリフェノール類)…抗酸化作用、血流を促す

茶色い皮は、野菜だしに活用しても。

ケルセチンがより多く含まれる茶色い皮は、煮出してだしで楽しむこともできます。人参やじゃがいもなどのへたや皮といっしょに煮てざるでこせば、やさしい味わいの野菜だしに。これは「ベジブロス」といって、フードロス対策としても注目されています。
【野菜だしの作り方】
また、春は新玉ねぎが出まわる時季ですが、通常の玉ねぎに比べるとツンとくる香りや辛みはひかえめ。生サラダや刺し身などにトッピングして、新物ならではの甘みを堪能してください。

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  • 栄養情報の監修 清水加奈子さん
    フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う。
 

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