パルシステムの健康・おうえんナビ

家族の健康レシピ

1月の家族の健康レシピ 【かき】
頭を働かせたいときに。
冬の滋養強壮にも。

必須アミノ酸の全種類を含み、脳のエネルギー源となるグリコーゲンも。

とろりとした口当たりで濃厚な味わい、栄養面もすぐれていることから「海のミルク」と呼ばれるかき。高たんぱくで低脂質、カロリーも100g当たり58kcal(1個あたり12 kcal)と他の肉や魚介に比べ低めです。また、丈夫なからだづくりに欠かせないアミノ酸のうち、食べ物からとる必要がある必須アミノ酸の9種類すべてを含んでいます。アミノ酸はうまみ成分でもあるので、かきにうまみを強く感じるのもそのためです。
そして、かきに多く含まれるのがグリコーゲンという多糖類です。グリコーゲンはからだで素早く分解され、脳のエネルギー源などになります。大事な仕事や勉強の前など、瞬発的に頭を働かせたいときに食べてみるのもおすすめです。かきはほかにも、ビタミンB群やミネラルなどをバランスよく含んでいます。

からだを潤し、心神を落ち着かせるとされる薬膳の効能。

薬膳の世界では、かきには疲れやすいからだをいたわり、リラックスさせる作用があるとされています。主な効能は、からだを潤す「滋陰(じいん)」や、血を補う「補血(ほけつ)」、心神の不安をやわらげる「安神(あんじん)」など。とくにつらい疲れを回復へ促す「補虚損(ほきょそん)」の作用ももち、滋養強壮やエイジングケアなどの効果があるとされています。
そして、身はもちろんですが、中国ではかきの殻も健康のために欠かせない貴重な生薬(漢方薬)です。殻は細かく粉砕されて「牡蠣(ぼれい)」という生薬になり、めまいや耳鳴り、睡眠障害などの改善に役立てられています。

【かきの薬膳としての主な効能】
滋陰(じいん)…「陰(いん)」を補い、潤す
補血(ほけつ)…血を補う
安神(あんじん)…心神の不安をやわらげる
補虚損(ほきょそん)…虚弱な状態や、ストレス・過労による損傷を補強する

【かきの主な栄養素・成分】
たんぱく質…からだの構成成分となり、機能を調節する
ビタミンB12…「造血ビタミン」と呼ばれ、ヘモグロビンの合成などに関わる
葉酸…造血作用のあるビタミン
ビタミンE…抗酸化作用があり、血流改善を促す
カルシウム…骨の形成に関わる
鉄分…赤血球の成分となって酸素を全身に運ぶ
タウリン(アミノ酸)…脂肪燃焼を促す、血圧を正常に保つ
トリプトファン(必須アミノ酸)…リラックス作用がある
多糖類(グリコーゲン)…ブドウ糖に分解され、脳のエネルギー源となる

栄養分もうまみも含む煮汁ごと。冷凍品、調味料も活用して。

かきの栄養を効率よくとるには、やはり生食がいちばんです。必ず「生食用」と表記されたものを選び、食べる前にひだの部分を中心に塩水でよく洗いましょう。そうでないものは、しっかり中心まで加熱することが大切です。かきを加熱したときに出る白濁したスープは、アミノ酸やグリコーゲンなどが溶け出したもの。うまみが凝縮しているので、鍋に入れたときも汁までしっかり楽しんでみてください。手軽に楽しみたいなら、冷凍の蒸しがきやオイスターソースを活用してみても。オイスターソースはかきエキスが中心の、できるだけ原料がシンプルなものを選べば栄養面への期待も高まります。

今月のおすすめレシピ

からだも心も元気になるメニューをご紹介

『かきとほうれん草の豆乳みそ仕立て』など、おすすめのレシピはこちらでチェック!
パルシステムのレシピサイト『だいどこログ』

 
  • 栄養情報の監修 清水加奈子さん
    フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う。
 

前のページへ戻る

パルシステムの健康・おうえんナビ

人気の保障商品

  • 団体がん保険 診断一時金100万円プラン
  • ソニー損保自動車保険
 
ページトップ
©Copyright パルシステム共済生活協同組合連合会/株式会社パルふれあいサービス