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家族の健康レシピ

9月の家族の健康レシピ 【いか】
丈夫なからだへ導き、
婦人科系トラブルにも。

良質なたんぱく質が豊富。ビタミン、ミネラルもバランスよく。

低糖質、高たんぱくの食材として重宝される、いか。とくに良質なたんぱく質を含む食材としては、魚介類のなかでトップクラスに入ります。たんぱく質はからだでアミノ酸に分解され、いかにはアミノ酸の一種であるタウリンやリジンが豊富。これらは丈夫なからだに導くほか、脂肪の燃焼や肝機能の向上などに役立ちます。
そのほか、抗酸化作用のあるビタミンEや、代謝に関わるビタミンB群、ミネラル類などをバランスよく含んでいます。なお、するめいかとほたるいかを比べると、内臓ごと食べるほたるいかのほうがビタミン類は豊富。どちらもコレステロール量は高いので、気にしている方は注意が必要です。

薬膳では、女性特有の症状を改善するとも。

薬膳の世界において、いかはからだの「肝(かん)」と深い関わりがあるとされています。「肝」はからだの「血(けつ)」を貯めて、流れを調整する部分。そのため、いかの効能にも「補血(ほけつ)」や「調経(ちょうけい)」など、血と関わりのあるものが見られます。「調経」とは、月経不順や月経過多など、女性特有の症状を改善につなげる作用を言います。実際に薬膳の本場・中国では、コウイカの骨が「烏賊骨(うぞっこつ)」として月経不順の漢方薬に用いられることも。いかは女性のからだにやさしい食材とも考えられています。

【いかの薬膳としての主な効能】
補血(ほけつ)…血を補う
滋陰(じいん)…「陰(いん)」を補い、潤す
調経(ちょうけい)…月経不順を改善する、経脈(※)活動を調整する
※経脈(けいみゃく)…東洋医学の考えによる、全身に張り巡らされた脈のこと。つぼをつないでいる。

【いかの主な栄養素】
たんぱく質…からだを構成する栄養素
タウリン(アミノ酸)…脂肪を燃焼する、血圧を正常に保つ、肝機能をサポートする
リジン(アミノ酸)…たんぱく質の吸収を促す、肝機能をサポートする
ビタミンE…抗酸化作用、血流を促す
ビタミンB6…たんぱく質の代謝に関わる
ビタミンB12…造血作用
ナイアシン…3大栄養素(たんぱく質、脂質、炭水化物)の代謝に関わる
パントテン酸…3大栄養素の代謝に関わる
カリウム…余分なナトリウムや水を排出し、高血圧予防やむくみ改善につなげる
銅…ヘモグロビンを合成する、コラーゲンを生成する

カットは大きめに。さきいかは適量を楽しんでみて。

いかに含まれる栄養素は、冷凍してもあまり変化はないとされています。細かくカットすると栄養素が失われやすくなるので、輪切りなどで大きめに使うのがおすすめです。歯ごたえがあるので、消化を促すためにもよくかんで食べるようにしましょう。また、おつまみの定番のさきいかは、水分が少ないぶん、栄養素が凝縮されています。かむほどに満腹中枢が刺激され、食べ過ぎを防ぐことにも。ただし、お腹で膨らみ消化不良を起こしやすいので、ほどほどに楽しんでみてください。

今月のおすすめレシピ

さっぱり食べられるレシピも豊富に。

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パルシステムのレシピサイト『だいどこログ』

 
  • 栄養情報の監修 清水加奈子さん
    フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う。
 

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