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パルシステムの健康・おうえんナビ
家族の健康レシピ
ビタミン、不飽和脂肪酸などを含んでいます。
あじには良質なたんぱく質が含まれているほか、ビタミンB2やナイアシンなどのビタミンB群も豊富です。ビタミンB群はたんぱく質や脂質、糖質などの代謝に関わる、とても重要な栄養素。丈夫なからだを維持するためにも、継続して取り入れるのがよいでしょう。
あじといえば、不飽和脂肪酸のDHAやEPAも豊富です。これらの成分は血流をよくして高血圧を予防したり、脳のストレスをやわらげたりするとされています。一般的には敬遠されがちな脂も、あじのような青魚の場合は積極的にとりたいもの。皮付近に多く含まれているので、調理の際は脂が落ちすぎないよう注意してみてください。
からだの中心のお腹を温め、食欲不振をやわらげる作用も。
薬膳の世界では、あじはからだを温める「温性」の食材と考えられています。とくに胃や腸など、からだの腹部あたりをあらわす「中焦(ちゅうしょう)」を温める作用があるとされています。「中焦」はからだの消化機能をつかさどっており、全身に温めた「血」や「水」などをめぐらせる要の部分。ストレスなどが原因で起こる食欲不振も、この「中焦」の流れをよくすれば改善されると考えられています。
あじの代表的な料理といえば南蛮漬けが定番ですが、ここで使う酢も、あじと同様に「温性」とされています。お腹から温めるので、冷えが気になる方にも取り入れていただきたい一品です。
【真あじの薬膳における主な効能】
温胃(おんい)…胃を温め、働きを円滑にする
補中(ほちゅう)…「中焦(ちゅうしょう)」の働きを補う
健脳(けんのう)…脳の働きを助ける
【真あじの主な栄養素・成分】
たんぱく質…からだを構成する。良質なたんぱく質を多く含む。
ビタミンB群(B2、ナイアシンなど)…造血作用やたんぱく質の合成など、代謝に関わる
ビタミンD…血中のカルシウム濃度を調整し、骨形成に関わり、カルシウムなどの吸収を助ける
DHA(ドコサヘキサエン酸)…不飽和脂肪酸の一種。悪玉コレステロールを減らす、血圧を正常に保つ、脳の働きを助ける
EPA(エイコサペンタエン酸)…不飽和脂肪酸の一種。悪玉コレステロールを減らす、血流を促す
新鮮な刺し身で、脂ごと味わって。
一年を通じて食卓に上がるあじですが、今の時季から夏にかけて旬を迎えます。新鮮な刺し身でじっくり味わうのもよいでしょう。ビタミンB群や脂は加工の段階で失われやすいので、栄養素を効率的にとるという点でも刺し身はおすすめです。DHAやEPAは酸化しやすい性質があるので、早めに食べるか、できるだけ空気に触れないように保存してみてください。
冷凍などの加工品を食べるさいは、豆腐やチーズなどと合わせるのもいいですね。あじに含まれるビタミンDがカルシウムの吸収を促すので、味わいはもちろん、食べ合わせとしても最適です。
今月のおすすめレシピ
- 栄養情報の監修 清水加奈子さん
フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う。