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パルシステムの健康・おうえんナビ
家族の健康レシピ
主な栄養素は糖質。ごはんに比べるとカロリーは低めです。
春雨にはじゃがいもやさつまいもが原料のものがありますが、緑豆春雨はその名のとおり、緑豆が原料です。緑豆は日本ではあまりなじみがありませんが、皮を中心に栄養価が高いとされ、中国や東南アジアでは一般的に食べられています。
その緑豆のでん粉から作られるのが、緑豆春雨です。主な栄養素は糖質で、糖質はからだに必要なエネルギー源。そのため春雨は主食に向いており、カロリーは決して低くはありません。ただし、ゆでた春雨100gと同量のごはんを比べると、春雨のカロリーはごはんの約半分。弾力があり満腹感を得やすいという特徴もあります。
緑豆は、「熱を下げて水を出す」と考えられています。
薬膳では、スープに入れたり、茹でて日本のあんこのようにして食べたりと重宝される緑豆。その効能は加工によって少し弱まるものの、緑豆も緑豆春雨も同じ効能だとされています。例えば、からだの余分な熱をさます「清熱(せいねつ)」や、からだに蓄積される余分なものを取り除く「解毒(げどく)」は特に皮に効能があるとされています。また、余分な水の排出を促してむくみなどの改善につなげる「利水(りすい)」などがあるとされています。このように、緑豆は「熱を冷まして水を出す」と考えられている食材。東南アジアなどの熱帯地域で親しまれているのにも納得がいきますね。
【緑豆春雨(緑豆)の薬膳としての主な効能】
清熱(せいねつ)…余分な熱をさます、炎症をやわらげる
解毒(げどく)…からだに蓄積する余分なものを取り除く
解暑(げしょ)…夏場の「暑」の邪気を取り除く
利水(りすい)…余分な水の排出を促し、むくみの改善につなげる
解酒(げしゅ)…飲酒などによるからだの不調をやわらげる
【緑豆春雨の主な栄養素】
炭水化物(糖質)…すみやかなエネルギー源となる
食物繊維…腸内環境を整える
「利水」の食材と合わせて、梅雨にぴったりの一品に。
緑豆そのものになじみがなくても、春雨なら料理に取り入れやすいという方も多いでしょう。組み合わせる食材としてこの時季におすすめなのが、きゅうりやとうもろこしです。どちらも薬膳では、緑豆春雨と同様に「利水」の効能があるとされています。スープやサラダにすれば梅雨にぴったりの一品に。また、「緑豆」と名の付くものは、緑豆春雨のほかに緑豆もやしもあります。もやしは緑豆よりは効能は少なく、春雨のように主食にはなりませんが、カロリーが低く、手軽に食べられます。こうした身近な食材で緑豆を取り入れてみてください。
今月のおすすめレシピ
- 栄養情報の監修 清水加奈子さん
フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う。