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パルシステムの健康・おうえんナビ
家族の健康レシピ
抗酸化作用のあるビタミンCも含みます。
冬に向けて出番が増える白菜。甘みがのり、この時季にうれしい栄養もしっかり蓄えています。これから気温が下がると私たちの運動量は徐々に減り、血行不良などでむくみや冷えなどの症状が出やすい状態に。ここで活躍するのが、白菜に含まれるカリウムや食物繊維といった栄養素です。余分な水分や毒素の排出を促す働きがあり、滞りがちなからだの巡りを整えることにつながります。また、芯のまわりに含まれるビタミンCには抗酸化作用があり、免疫力の活性化をサポートする働きも。白菜は冬本番をひかえた今の時季から、積極的に取り入れるのがおすすめです。
秋のからだは、ため込む傾向に。
薬膳の世界で11月は「陰」の季節であり、これから来る「冬眠」に備えてからだはいろいろなものをため込むとされています。白菜は余分な水分やたまった便などの排出を促す「利水(りすい)」や「通便(つうべん)」の作用があるとされ、薬膳でも重宝される食材です。また「清熱(せいねつ)」といって、からだにたまった余分な熱をさまし、ほてりをとる作用があるとも。詳しくはこのあとご紹介しますが、この「清熱」はお酒の席で頼りになる効能なんですよ。
【白菜の薬膳としての主な効能】
利水(りすい)…からだの余分な水分を尿として排出する
通便(つうべん)…便などの排出を促す
清熱(せいねつ)…からだの余分な熱をさます
【白菜の主な栄養素】
カリウム…からだの余分なナトリウムや水の排出を促す
食物繊維…腸内環境を整え、免疫力向上をサポート
ビタミンC…抗酸化作用により、免疫力の活性化をサポート
お酒のつまみは白菜のおかずがおすすめ。
年末が近づくと、お酒を飲む機会も増えるかもしれません。しかしお酒や揚げ物の油を摂りすぎると、薬膳でいうところの「胃熱(いねつ)」が生じ、げっぷや消化不良などを起こしやすくなります。「清熱(せいねつ)」作用のある白菜は、この「胃熱」を取り除くことが得意。白菜の漬け物やサラダなどのおつまみがおすすめですが、生食はからだを冷やしすぎることがあるので、虚弱体質や冷え症、お腹が弱いタイプの人は、注意が必要です。冬の間は、鍋や蒸し物などで楽しむのがよいでしょう。
今月のおすすめレシピ
- 栄養情報の監修 清水加奈子さん
フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う。