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パルシステムの健康・おうえんナビ
家族の健康レシピ
約9割が水分。からだの余分な熱をさまします。
残暑がこたえるこの時季、からだをいたわるためにも、なすはおすすめの野菜です。なすはインドが原産とされ、暑い国の野菜とあって9割以上は水分です。この水分が、夏の間にからだにたまった余分な熱をさましたり、脱水の症状をやわらげたりするので、夏バテ症状の改善に役立ちます。また、皮の深い紫色は「ナスニン」という色素で、ポリフェノールの一種です。抗酸化作用が高く、老化の原因のひとつである活性酸素の働きを抑え、毛細血管の血流を改善して眼精疲労を軽減する作用があるとされています。
冷やし過ぎない工夫も大切。
薬膳の世界でも、なすはからだの熱をさます「清熱(せいねつ)」や、血の巡りをよくする「活血(かっけつ)」の作用があるとされています。ただし季節の変わり目のこの時季は、しょうがなどの薬味を合わせたり麻婆なすにしたりして、からだを冷やし過ぎないようにしましょう。9月は夏の名残がある一方で、乾燥に悩まされる秋も近づいています。水分たっぷりのなすなら、からだを潤すこともできて一石二鳥。今のうちにしっかりと養生して、からだにも肌にも夏の疲れを残さないようにしましょう。
【なすの薬膳としての主な効能】
清熱(せいねつ)…からだの余分な熱をさます
活血(かっけつ)…血の巡りをよくする
利水(りすい)…からだの余分な水分を排出する
【なすの主な栄養素】
ナスニン(アントシアニン系色素、ポリフェノール)…活性酸素の働きを抑える(抗酸化)
カリウム…余分なナトリウムや水分を排出し、むくみを予防
少量の油でも、とろりと仕上げるコツ。
冒頭で紹介した「ナスニン」は、水に溶け出やすいため、調理の際は水にさらしすぎないことがポイントです。皮ごと揚げれば油でコーティングされるので流出せず、食感もとろりとおいしく仕上がりますよ。油の量が気になるなら、水けをきったなすに片栗粉をまぶしましょう。少量の油を熱したフライパンでソテーしても、とろりとやわらかく仕上がります。切ったなすをざるに並べて天日に2、3時間あてれば、うまみがぐんと凝縮した干しなすに。水で戻してから汁物や煮物、炒め物に使ってみてください。
今月のおすすめレシピ
- 栄養情報の監修 清水加奈子さん
フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う。