家族の健康レシピ

1月の家族の健康レシピ

風邪は、予防&ひき始めの対策が大切。
病気とたたかう「正気(せいき)」をしっかり高めよう。

病気のもとになる「邪(じゃ)」。じつは常にからだに存在しています。

寒さが一段と厳しい季節になりました。冬の代表的な病気のもと(=邪)は「寒邪(かんじゃ)」ですが、そもそも「邪」は外にだけあるのではなく、私たちのからだにも存在している、というのが薬膳の考え方です。私たちのからだには「正気」(=病気とたたかう力)と「邪」が常に共存しており、「正気」が勝(まさ)っていると「健康」を保てます。しかし「正気」は気温の影響を受けやすく、昼も10度に届かないような真冬には、とたんに弱まって抵抗力を落とします。その結果、「邪」が勢いを増して「邪気」(=体を不調にさせる原因)となり、正気が負けて病気にかかってしまうのです。

「正気」を高める食材で風邪予防。不調を感じ始めたら「解表(げひょう)」の食材を。

食生活では「正気」をしっかりと高めることが大切です。エネルギー源となる肉類や、芋、豆類といった「補気」の食材を積極的に選びましょう。それでも風邪っぽいなと感じたら、「解表」の食材がおすすめです。「解表」はからだの表面についた「邪」を発散するという考え方から、風邪のひき始めに取り入れるとよいでしょう。また、「解表」には温める作用のものと、冷ます作用のものがあります。ゾクゾクと悪寒を伴う場合には「温」、高熱で汗が出る場合には「涼(=清熱・せいねつ)」と、からだの状態によって使い分けてください。

【正気を高める作用のある「補気」の食材】

米、玄米、もち米、大豆、じゃがいも、さつまいも、山芋、枝豆、オクラ、しいたけ、かぼちゃ、アボカド、うなぎ、ぶり、肉類、銀杏、なつめ、など

【温める作用のある「解表(温)」の食材】

しょうが、ねぎ、しそ、シナモン、香菜など

【冷ます作用のある「解表(涼・清熱)」の食材】

ミント、葛、豆腐、白菜、大根、セロリ、ごぼう、緑茶、梨など

あんかけや鍋など、冬ならではのレシピに取り入れて。

「補気」の食材にあるじゃがいもは、片栗粉でも代用できます。炒め物やスープも片栗粉でとろみをつければ、からだも温まりますし一石二鳥ですね。しょうがやねぎといった「解表」の食材は、あまり火を通しすぎずに、鍋の薬味だれなど香りを生かした食べ方がおすすめです。もしのどの痛みや咳といった不調を感じたら、呼吸器の不調は「肺」と密接に関係しています。10月のコラムで取り上げていますので、ぜひチェックしてみてください。

今月のおすすめレシピ

「補気」「解表」の食材を使ったレシピを紹介。

『手羽元とじゃがいものしょうがみそ煮』など、おすすめのレシピはこちらでチェック!
パルシステムのレシピサイト『だいどこログ』

 
  • 栄養情報の監修
    清水加奈子さん

フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う

 

前のページへ戻る

パルシステムの健康・おうえんナビ

人気の保障商品

  • 団体がん保険 診断一時金100万円プラン
  • ソニー損保自動車保険
 
ページトップ
©Copyright パルシステム共済生活協同組合連合会/株式会社パルふれあいサービス