2025年度がんに関する啓発アクション

アクション① パルシステムグループ全体企画

パルシステムのピンクリボン運動 2025
~わたしの健康維持アクション宣言~

「健康維持活動」の一環として、毎年恒例となった“がんに関する啓発アクション”。2021年以降、当事者によるオンライントークイベントを継続し、がんと診断されたときのことを中心に情報を発信してきました。2025年は原点に回帰して、乳がんについて発信する「ピンクリボン運動」を実施し、情報の発信のみならず、実際のアクションにつなげることを重要なポイントとして展開しました。

期間限定でピンクリボン特設サイトを開設 動画「3分で学べる!乳がんと乳房のトラブル」

2025年10月1日~31日の期間限定となる特設サイトは、全6コンテンツで構成。『がんに備えるAction1 知る』では、普段から乳房を意識する生活習慣の「ブレスト・アウェアネス」の考え方を紹介。また動画「3分で学べる!乳がんと乳房トラブル」の公開も行いました。
本企画のねらいは、特設サイトを閲覧した方に実際のアクションを起こしていただくことでした。『がんに備えるAction2 やってみる』で乳房セルフチェックの方法を紹介。その方法が描かれた「おふろに貼れる乳がんチェックシート」のプレゼントも。さらに、『がんに備えるAction3 行ってみる』では代表的な乳がん検診の方法であるマンモグラフィ、超音波検査を発信することで、乳がん検診の受診を促しました。
結果として、Action1~3において、のべ宣言数の30%にものぼる宣言者から、本企画を機に「乳がんについての情報を収集する」「乳房のセルフチェックを実施する」「乳がんを含むがん検診に行く」といった前向きなアクション宣言を引き出すこととなりました。

参加型コンテンツ「わたしの健康維持アクション」

3つのActionに加えてさらにもう一歩踏み出すのが『健康維持への+One Action 踏み出す』です。これは特設サイトを訪問した方が参加できるコンテンツで、がんだけでなく健康維持のために何を実行するか、宣言を投稿できるものです。寄せられた宣言は、運動関連が49%、食生活関連が20%を占めました。また「毎日笑って過ごします」や「嫌なことにはハッキリNO!といいます」などのストレスをためない宣言も多く寄せられました。現在、がんに罹患している方や、がんサバイバーの方からも、ご自身が身につけた知識や経験を周りに伝えたい、といった広める宣言も複数寄せられ、こちらも本企画をきっかけとしたアクションにつながりました。
また、事務局の男性スタッフが本企画の制作に携わったことをきっかけに「男性でもマンモグラフィを受診できる」と知り、実際に受けたということがありました。マンモグラフィは乳房を透明なプレートで強く圧迫するため、多くの女性にとって相当な痛みを伴う検査です。この痛みの辛さを男性はもっと知るべきだ、と周囲にマンモグラフィ体験を伝えています。

みなさんの宣言で「ほほえみ基金」に20万円を寄付

「実際のアクションを起こす」は、パルシステム自身にも当てはまります。本企画では、
「わたしの健康維持アクション」宣言の投稿1件につき100円、最大20万円を日本対がん協会の「ほほえみ基金」(※)への寄付を行うと呼びかけていました。宣言は累計3,100件集まり、2025年12月4日に上限額となる20万円を寄付。パルシステム共済連の青木恭代理事(パルシステム茨城 栃木理事長)から、日本対がん協会の石田一郎常務理事へと、目録が手渡されました。みなさんの積極的な参加によって寄付を実現することできました。たくさんのご協力ありがとうございました。
※公益財団法人日本対がん協会が乳がん征圧のために2003年に設けた基金です。
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これからもパルシステム共済連の福祉・たすけあい委員会は、「がんに関する啓発アクション」としてのイベントを開催していく予定です。開催についてはホームページなどでお知らせしますので、ぜひご参加ください。

 

アクション② エリア開催企画

各地域の組合員向けにそれぞれの会員生協が開催した企画はこちら(がん検診の啓発ちらしやグッズ配布、がん罹患者による学習会、がんの患者会への支援等)

アクション③ 内部学習会

「ブレスト・アウェアネスを意識したくらし」~乳がん検診・治療について知る~

10月2日(木)に稲垣 麻美まみ氏(いながき乳腺クリニック 院長)による学習会「ブレスト・アウェアネスを意識したくらし」~乳がん検診・治療について知る~」をパルシステムの役職員と活動組合員向けにオンラインで開催しました。

「ブレスト・アウェアネス」について

女性が自分の乳房をケアするという概念は1990年代初めにイギリスで普及しました。早期乳がんを見つけるという意識ではなく、いつもの乳房と変化がないか注目することで、実際の変化に気づけるという考え方です。
「ブレスト・アウェアネス」には4つのポイントがあり、①自分の乳房の状態を知ること②乳房の変化に気をつけること③変化に気づいたらすぐ医師に相談すること④40歳になったら2年に1回乳がん検診を受けることです。
乳房は自分で触れて変化が確認できる場所です。乳がんの治療法は1980年代以降増え、治るがんになってきました。乳がんと診断されて亡くなる方は減少しましたが、その後どのように自分らしく生きるかが重要となっています。
自分では気づくことのできない乳がんは検診で発見し、検診と検診の間は自分の乳房の変化に気をつけ、気付いたら乳腺科に相談すると良いとアドバイスをいただきました。

乳がんはどのような病気なのか

自分で乳房の硬いものに気付いた場合や検診のマンモグラフィ検査、マンモグラフィ検査では指摘はなかったが超音波検査で発見された場合など、発見の契機は様々ですが、自己発見割合が半数近くと高い割合となっています。
乳がんは乳腺から発生する悪性新生物です。正常な乳腺の細胞が環境や遺伝、加齢の影響を受けてがん細胞に変化し、発症します。
乳がんは女性の罹患するがんで最多であり、女性の8~9人に1人が乳がんになります。また、女性のがん死亡原因の第4位(2023年)です。少数ですが男性も乳がんになります。遺伝が原因となる乳がんは5-10%程度です。
年齢階層別では30代後半から増加し、40代後半から60代・70代まで罹患する人は多い状況です。
乳がんになりやすい(発症リスクが高い)のは、女性ホルモンの影響を受けやすい方や遺伝の影響を受けやすい方であることが分かっています。また、大豆食品や閉経後の運動などがリスクを下げることが分かっています。完全な予防は難しいので、「ブレスト・アウェアネス」の実践でタイミングよく乳がんを発見し、治療につなげることが重要です。
乳がんの症状は、皮膚が厚くなったり、くぼみができる、乳頭にかさぶたができる、赤くなったり熱くなったりする、形やサイズの変化、胸の中に硬いしこりがある等、様々であるとご説明をいただきました。

医師への相談

レディースクリニック、ホームドクター、総合病院等があります。どこに行っても間違いではありませんが、現在は最終的に乳腺クリニックに来られる方が多くなっています。乳腺クリニックでは受付、問診後にマンモグラフィ検査や超音波検査を行い、必要に応じて追加検査(針による生検等)があります。
マンモグラフィ検査はエックス線を使う検査です。妊娠・授乳中は基本的に受けることができません。石灰化や病変を見つけやすいですが、高濃度乳房の場合は診断が難しいことがあります。また、検査の範囲は乳房の外側が入りきらないことがあります。
超音波検査は超音波を使う検査です。高濃度乳房もあまり隠れることはありませんが、石灰化や病変は見つけづらいです。脇まで確認することが可能です。なお、装置や技師の技術力の影響を受けやすいです。
画像のみで確定診断が難しい時、悪性を疑うとき、良性と診断をつける必要があるときに針生検を行います。針の太さで採取できる検体量に違いがあるとご説明をいただきました。

乳がんの病気と予後について・乳がん検診について

臨床進行度別5年相対生存率は、がんが乳房にある場合、約99%、乳房と腋窩リンパ節(領域)にある場合、約90%、その領域を超えた臓器の場合、約40%です。
乳がんのステージは、がんの大きさ、リンパ節転移の状況、領域を超えた転移の有無で判断します。ステージが低いと予後は悪くありません。
乳がん検診は大きく分けて対策型乳がん検診(住民健診)と任意型乳がん検診(人間ドック、職域検診など)に分けられます。乳がん検診受診率は全国で47.4%(2022年 40歳-69歳の女性)です。
乳がん検診を受けていたら、乳がんにならない、ということはありません。また、検診結果が"要精密検査"=乳がん、"精密検査不要"=乳がんは無いということではありませんので、定期的な検診が必要です。
マンモグラフィの乳房構成や年齢、体形・骨格などによっては、超音波検査を追加することが乳がん発見に有効なこともあります。また、「ブレスト・アウェアネス」も重要です。
早期発見のためには、早めの検診(40歳になったら2年に1回)や自分に適した検査内容や頻度を知って、定期的な検診を継続することが大切であるとご説明をいただきました。

乳がんに関わる様々なこと

乳がんと診断されたショックや治療による副作用があります。ホルモン療法は髪の毛が抜けることはあまりなく、見た目では変化に気づきにくいですが、体の中の環境が変わることで治療は大変になります。その方によって辛さは様々ですので、家族や職場の人も気をつけてあげられると良いです。
体の変化や会社を休むこと、治療費などの経済的な負担等精神的な負担や、家族やお子さんのケアが必要なこともありますとお伝えいただきました。

 

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