パルシステムの健康・おうえんナビ

5月のびぃあらいぶぷらす

知っておきたい
“お金のトレンド”
5月
我が家のお金を“見える化”しよう

今月のポイント!

  • 不安を解消するために「家計」を見直そう
  • 我が家のお金の現状をワークシートで把握しよう
  • “家族で共有”して、変化に負けない「強い家計」に

続くコロナ禍。変化に負けない家計を作ろう。

昨年4月に新型コロナウィルスの感染拡大による緊急事態宣言が発令されてから、私たちの生活は大きく変わり、家計への不安を感じている人も多くなりました。
実際、2020年10月29日~11月4日に行われた日本FP協会の「くらしとお金に関する意識調査2020」では、一年前と比べて収入が減ってしまった人が約20%、お金に対する不安を感じている人は全体の約66%、対象を収入が減った人に限定すると約85%に上りました。
しかし「コロナ禍における支出の工夫、不具合」という設問への回答を見ると、キャッシュレス化や外食を控える等の工夫はしているものの、家庭の収支の見直しをした人は全体の10.5%程度しかいませんでした。 漠然とした不安を解消するためにも、「今こそ家計を見直す大事な時期」という認識を持って、変化に強い家計を作っていきましょう。

参照:日本FP協会「くらしとお金に関する意識調査2020」

最初の一歩は「現状把握と健全度チェック」。

家計の見直しの最初の一歩は、家計の現状把握と健全度のチェックです。
例えるなら健康診断を受けるのと同じ。健康診断では自分の体の現状把握を行い、そこで異常が見つかったときは適切な治療へ進みます。家計の見直しも、我が家のお金の現状を把握することから始めていきましょう。
そこで、「我が家のお金を確認するワークシート」を2つ紹介します。(URLをクリックするとワークシートが開きます)

① 我が家の「どこ」に「いくらくらい」のお金があるのかを確認。

[手持ちの資金分類表]

② 住宅ローンや負債も書き出して、我が家の純資産を計算。

[本当の家計の健全度がわかる 家計のバランスシート]

「共有」が強い家計のキモに。

ワークシートを作るときはパートナーと協力して書き出すことが大切です。そして、内容は必ずお互いで共有しましょう。
なぜなら「手持ちの資金分類表」を作るとお金の所在が一目瞭然になるので、家族に何かあったときなどの緊急時にも安心することができるからです。また、バランスシートを作ると「我が家の家計のリスクは?」「改善点は?」といったことが明確になります。パートナーと互いの考えを出し合い、協力して家計管理できる環境を整えておきましょう。
出口の見えないコロナ禍のなか、今こそ“強い家計”を目指して、まずはこの「見える化」と「共有」だけでも始めてみてください。


【筆者略歴】
筆者/井上 美鈴さん

ライフシンフォニア代表 AFP(日本FP協会認定)
3年間の専業主婦を経て離婚。主婦時代にさまざまなお金の問題に直面し、お金の重要さと知識の必要さを実感したことで、ファイナンシャル・プランナー(FP)の資格を取得。
現在はFPとして個別相談の対応や講演、セミナーなどを実施するとともに、自身の経験をもとにシングルマザーの支援も行っている。

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