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パルシステムの健康・おうえんナビ
家族の健康レシピ
抗酸化作用のあるビタミンを豊富に含みます。
キウイフルーツの栄養素といえば、まず挙がるのがビタミンCでしょう。100g当たりに含まれる量はレモンやいちごを上まわり、果物のなかでトップレベル。抗酸化作用があり、肌のしみ予防や免疫力の向上などにつなげるとされています。ビタミンCはストレスがかかると消費されやすいため、生活環境が変わりやすい春は意識的にとりたいものです。また、腸内で水分を含んでゲル化する水溶性食物繊維の「ペクチン」も含まれ、便秘の悩みにも役立ちます。
肉料理にキウイフルーツを使うと肉がやわらかくなるのは、たんぱく質の分解を助ける酵素の「アクチニジン」の働きによるものです。そのほか、目の健康によいとされるカロテノイド色素の「ルテイン」も含んでいます。
薬膳の世界では、からだをうるおし、お腹をいたわる食材。
薬膳の世界では、キウイフルーツはからだの余分な熱をとり、うるおいを生む作用があるとされています。効能として、熱をさます「清熱(せいねつ)」の作用や、のどの渇きをやわらげる「止渇(しかつ)」の作用がありますが、食べ過ぎるとからだを冷やしやすいという一面も。冷えが気になるという方はからだが温まっている昼や、おやつの時間帯に食べてみてください。また、キウイフルーツは「脾(ひ)」や「胃」など、消化器系の働きに関連するとされています。下痢の症状をやわらげる「止瀉(ししゃ)」や、胃の働きを調整する「和胃(わい)」などの作用で、お腹の調子を整えます。
【キウイフルーツの薬膳としての主な効能】
清熱(せいねつ)…余分な熱をさます
止瀉(ししゃ)…下痢などの症状を改善する
和胃(わい)…胃の働きを調整する
降逆(こうぎゃく)…「肺」や「胃」からの「気(き)」の上逆(吐き気やゲップなどの症状につながる)を防ぐ
止渇(しかつ)…激しいのどの渇きをやわらげる
通淋(つうりん)…頻尿などの症状を改善する
【キウイフルーツの主な栄養素・成分】
ビタミンC…抗酸化作用、免疫力を向上させる、肌を健やかに保つ
ビタミンE…抗酸化作用、血流を改善する
葉酸…ビタミンB12とともに赤血球の造成を助ける
ビタミンB6…たんぱく質の代謝に関わる
ペクチン(水溶性食物繊維)…腸内環境を整える
アクチニジン(たんぱく質分解酵素)…たんぱく質の消化吸収を助ける
ルテイン(ポリフェノール類、カロテノイド色素)…抗酸化作用、目を健やかな状態に保つ
種類によって、多く含まれる栄養素に違いが。
キウイフルーツには、さわやかな酸味の「グリーン」と、甘み豊かな「ゴールド」の2種類があります。どちらも含まれる栄養素は同じですが、食物繊維をより多く含むのが「グリーン」、ビタミンCとEを多く含むのが「ゴールド」です。迷ったときは、気になる栄養素で選んでみてもいいですね。果物なのでそのまま食べるのが定番ですが、カレーやステーキソース、ドレッシングなどに加えるのもおすすめ。酸味とコクが出ておいしく仕上がります。食べきれないときは、皮付きのままか、輪切りにして冷凍保存してみてください。半解凍で食べると、シャーベットのようにさっぱりと楽しめます。
今月のおすすめレシピ

- 栄養情報の監修 清水加奈子さん
フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う。