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家族の健康レシピ

2月の家族の健康レシピ 【にら】
辛みと香りの成分で
「冷え」とたたかう。

血流アップでからだを温める、硫化アリルを含みます。

「冷えは万病のもと」という言葉があるように、外気温が下がるとからだが冷えて血流が悪くなり、さまざまな不調を引き起こしてしまいがち。からだをしっかり中から温めることが、冬の食養生の基本です。そこで大きな味方になるのが、にら。特有の香りと辛みは硫化アリルと呼ばれる成分で、血流を促し、消化を助ける作用があるとされています。血流がよくなりからだが温まれば、免疫力アップにも期待がもてます。
緑黄色野菜のにらは、ビタミンAも豊富です。抗酸化作用があり、皮膚や粘膜を健やかに保つ作用があるとされています。ほかにも、ビタミンEや葉酸など、血管を丈夫にしたり血流を改善したりする栄養素を含んでいます。

「陽気(ようき)」を補い、寒さで縮こまったからだものびやかに。

薬膳の世界において、からだにとって冷えは大敵。「気(き)」や「血(けつ)」などをしっかり巡らせ、温めることが大切です。からだを温めるエネルギーは「陽気(ようき)」と呼ばれ、にらはこれを補う「補陽(ほよう)」の作用をもつとされています。そのほか、「気」の逆流をやわらげる「降気(こうき)」や血流を活性化させる「活血(かっけつ)」、血流が滞った状態を改善する「化瘀(かお)」などの作用も。また、寒いとからだが縮こまって肩こりや腰痛になりがちですが、筋肉や腱をのびやかな状態にする「舒筋(じょきん)」の作用があるともされています。

【にらの薬膳における主な効能】
補陽(ほよう)…「陽気(ようき)」を補う
降気(こうき)…「気(き)」の上逆によるしゃっくりなどの症状をやわらげる
活血(かっけつ)…血流を促す
化瘀(かお)…血流の停滞などの状態を解消する
舒筋(じょきん)…筋腱をのびやかにする
解毒(げどく)…からだの老廃物などの排出を促す

【にらの主な栄養素・成分】
ビタミンK…骨の形成に関わる
ビタミンA(β-カロテン)…抗酸化作用、皮膚や粘膜を健やかに保つ
ビタミンE…抗酸化作用、血流の改善を助ける
ビタミンB6…たんぱく質の代謝に関わる、皮膚や髪を健やかに保つ
葉酸…ビタミンB12とともに赤血球の造成に関わる
ビタミンC…抗酸化作用、免疫の活性化につなげる
食物繊維…腸内環境を整える
硫化アリル(辛み、香り成分)…血流を促す、消化を助ける

寒い時季は、鍋料理の薬味に。豚肉や卵とも相性抜群。

硫化アリルは香りや辛みの成分なので、長時間加熱するとなくってしまいます。きざみたてを生で食べると効率よくとれますが、食べすぎると胃などの粘膜を刺激してしまうので、適量を心がけましょう。しょうゆやごま油などと合わせた薬味だれは、鍋料理の季節にぴったりです。炒め物やスープに加えるときは、最後に加えて加熱しすぎないようにしましょう。硫化アリルはビタミンB1の吸収もサポートするため、疲れを感じたときは豚肉や卵と組み合わせてみるのもおすすめです。

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  • 栄養情報の監修 清水加奈子さん
    フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う。
 

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