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家族の健康レシピ

11月の家族の健康レシピ 【柿】
秋冬の乾燥に、
みずみずしい旬のフルーツを

抗酸化作用のあるビタミン類やポリフェノールを含みます。

「柿が赤くなれば医者は青くなる」と表現されるほど、柿は栄養価が高い果物。代表的な栄養素は、抗酸化作用のあるビタミンA(β-カロテン)やビタミンCです。とくにビタミンCは含有量が多く、免疫力を向上させたり皮膚を健やかに保ったりして、不調に負けないからだへと促します。
また、柿の断面に黒い斑点がみえることがありますが、これはタンニンというポリフェノール類が変化したものです。タンニンには抗酸化作用のほか、肌の引き締めや摂取したアルコールの分解を助けるなどの作用があります。

からだを潤す作用が。ただし、「冷え」には気を付けて。

柿が旬を迎える秋は、乾燥が気になる時季です。薬膳の世界において柿は、からだを潤す食材として重宝され、「潤肺(じゅんぱい)」や「止渇(しかつ)」などの効能があるとされています。しかし、からだを潤す作用がある果物には、からだを冷やすという側面も。柿はからだを冷やす作用が強い「寒」の食材に分類され、「清熱(せいねつ)」の効能もあります。
冷えが気になるという方は、干し柿を楽しんでみてください。干し柿は干すことで水分がぬけ、からだを温める「温」の食材になり、お腹の調子を整える「潤腸(じゅんちょう)」や「健脾(けんぴ)」などの効能も加わります。生の柿に比べると100gあたりのカロリーが高くなるので、食べすぎには注意が必要です。

【柿の薬膳としての主な効能】
清熱(せいねつ)…余分な熱を冷ます、炎症を抑える
解酒毒(げしゅどく)…飲酒による不調をやわらげる
潤肺(じゅんぱい)…肺を潤しながら働きをサポート
止渇(しかつ)…激しいのどの渇きをやわらげる

※干し柿
潤肺(じゅんぱい)…肺を潤しながら働きをサポート
潤腸(じゅんちょう)…お通じを促す
健脾(けんぴ)…「脾(ひ)」の働きを高め、水分代謝や消化を促す
止血(しけつ)…不正出血などに作用する

【柿の主な栄養素・成分】
ビタミンC…抗酸化作用、免疫力を向上につなげる
ビタミンA(β-カロテン)…抗酸化作用、皮膚や粘膜を健やかに保つ
パントテン酸…三大栄養素の代謝に関わる
葉酸…赤血球の造成に関わる
ビタミンB6…たんぱく質の代謝に関わる
食物繊維…腸内環境を整える
カリウム…余分なナトリウムや水分の排出を促し、高血圧予防やむくみ改善につなげる
タンニン(ポリフェノール)…抗酸化作用、毛穴の引き締め作用、アルコール分解作用に関わる

生で食べるほかにも、アレンジいろいろ。

栄養豊富な柿は、生で食べるのはもちろん、あえもの、サラダ、スープ、コンポートなどの料理にも適していて、秋の薬膳料理でも欠かせない食材です。甘みを加える際は、黒糖やはちみつなどがおすすめ。サラダのドレッシングなどに油を使えば、柿に含まれるビタミンAの吸収率もアップします。柿には美容につながる栄養素や成分が多い一方で、糖分もしっかり含まれています。1日1個を目安にして、冷えすぎないように、朝や昼のうちに楽しんでみてください。

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  • 栄養情報の監修 清水加奈子さん
    フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う。
 

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