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家族の健康レシピ

10月の家族の健康レシピ 【さつまいも】
活動的な秋のからだを、
お腹から支える

腸内環境を整える食物繊維や、ポリフェノールを含みます。

さつまいもは、いも類のなかでもとくに食物繊維が豊富です。食物繊維は消化されずに大腸へ運ばれ、余分なものの排出を促し、お腹の調子を整えます。栄養は皮付近に多く含まれるので、できるかぎり皮ごと食べるのがよいでしょう。また、さつまいもの切り口ににじみ出る白い汁は、ヤラピンというさつまいも特有の成分です。食物繊維といっしょにとることで腸内環境の向上へつなげます。
さつまいもにはごはんとほぼ同量の糖質が含まれますが、食物繊維が多いためごはんに比べて血糖値の上昇がゆるやか。腹もちがよいといううれしいポイントもあります。

エネルギーを補い、慢性的な便秘の改善にも。

さつまいもがお腹に関わる食材だと考えるのは、薬膳の世界においても同じです。さつまいもの主な効能は「健脾(けんぴ)」。「脾(ひ)」は消化器官全般を指しており、取り込んだ食べ物を栄養や水分などにかえ、からだに巡らせる、ポンプのような役割りも担っています。さつまいもの「健脾」はこの「脾」の働きを高め、消化を促す作用があるとされています。
さつまいもの効能には、からだのエネルギーを補う「補気(ほき)」の作用もあげられます。エネルギーが不足して腸の働きが落ちると、押し出す力も弱まって便秘になることも。慢性的な便秘に悩んでいる方にも、さつまいもはおすすめの食材といえます。

【さつまいもの薬膳としての主な効能】
健脾(けんぴ)…弱っている「脾」の働きを高め、水分代謝や消化を促す
補気(ほき)…エネルギーの素である「気(き)」を補う

【さつまいもの主な栄養素・成分】
糖質…からだの構成要素や脳を動かすエネルギー源
食物繊維…腸内環境を整え、免疫力向上につなげる
ビタミンC…抗酸化作用をもつ
ビタミンB6…たんぱく質の代謝に関わる
葉酸…赤血球の造成に関わる
パントテン酸…3大栄養素の代謝に関わる
カリウム…むくみの改善や高血圧予防につなげる
マンガン…骨の形成などに関わる
ヤラピン…食物繊維との相乗効果で、腸内環境を向上させる

食べるときは「水分をとりながら」を心がけて。

食物繊維には、お腹のなかで水分を含んで膨らむ不溶性のものと、お腹でゲル化する水溶性のものがあります。さつまいもの食物繊維は不溶性が多いため、食べるときは水分をしっかりとったり、りんごやきのこ、海藻類など水溶性の食物繊維が豊富な食材と合わせたりするとよいでしょう。また、焼きいものようにゆっくり加熱すれば、糖質がショ糖に変わって甘みが増し、エネルギーに変換されやすくなります。お腹は健康のバロメーターともいわれています。活動的になる秋こそ、さつまいもなどの力を借りて、お腹の調子を整えたいですね。

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  • 栄養情報の監修 清水加奈子さん
    フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う。
 

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