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家族の健康レシピ

7月の家族の健康レシピ 【すいか】
熱をさまし、からだを潤しながら
熱中症予防。

カリウムが豊富。抗酸化作用のあるビタミン類も。

すいかには、夏の暑さをやり過ごすための栄養素が豊富です。とくに多いのがカリウムで、その含有量は青果のなかでもトップクラス。カリウムはからだから余分なナトリウムや水分の排出を促し、高血圧予防やむくみ改善などにつなげるとされています。また、夏は強い日差しも気になりますが、すいかに含まれるビタミンAやビタミンC、ポリフェノール類のリコピンには、抗酸化作用があるとされています。
あまり知られていないのが、すいかの皮付近に含まれる「シトルリン」という栄養素です。アミノ酸の一種で、からだの巡りを促す作用があるとされています。水分たっぷりのすいかでからだを潤し、熱中症予防につなげたいですね。

からだの熱をさます「寒性」の食材です。

薬膳の世界でも、すいかは夏の養生に欠かせない食材のひとつです。からだを冷やす「寒性」に分類され、からだの余分な熱をさます「清熱(せいねつ)」やのどの渇きをやわらげる「止渇(しかつ)」の作用があるとされています。夏はからだのなかでもとくに「心」が深く関連する季節ですが、すいかには胸苦しさなどの症状をやわらげる「除煩(じょはん)」の作用があるともされています。
また、食材をむだなくいただこうとする薬膳の世界において、すいかは種(内側の胚の部分)にも効能があるとされています。咳や痰などの症状をやわらげる「化痰(かたん・けたん)」の作用などで、生薬などに使われています。

【すいか(皮を含む)の薬膳としての主な効能】
清熱(せいねつ)…余分な熱をさます、炎症をやわらげる
解暑(げしょ)…不調のもととなる「暑」を取り除く
除煩(じょはん)…ストレスからくる胸苦しさや胸悶(きょうもん)感などをやわらげる
止渇(しかつ)…激しいのどの渇きをやわらげる
利水(りすい)…余分な「湿」の排出を促す

※すいかの種(胚)の主な効能
清肺(せいはい)… 肺の機能が低下したことが原因となり、からだの防御作用の弱りによる鼻づまり、咳などの肺の症状を改善する。
化痰(かたん・けたん)…「水」の滞りなどが原因となる咳、痰、めまいなどの症状をやわらげる
補中(ほちゅう)…消化機能をサポートする

【すいかの主な栄養素】
ビタミンA(β-カロテン)…抗酸化作用で、皮膚や粘膜などを健やかに保つ
ビタミンC…活性酸素を取り除き、シミ予防などにつなげる
ビタミンB6…たんぱく質の代謝に関わる
パントテン酸…3大栄養素の代謝に関わる
カリウム…余分なナトリウムの排出を促し、高血圧予防につなげる。余分な水の排出を促し、むくみ予防
リコピン(ポリフェノール)…活性酸素を取り除き、抗酸化につなげる
シトルリン(アミノ酸)…血流を促し、余分な水の排出を促す

すいかの皮は、漬け物や炒め物などで楽しんでも。

おいしいすいかを見分けるには、重さと皮のしま模様がポイント。ずっしりと重く、緑と黒のコントラストがはっきりしたものを選ぶとよいでしょう。食べないぶんはひと口大にカットして冷凍しておけば、シャーベットのように楽しんだり、スムージーにアレンジしたりすることもできます。皮を食べる際は、ピーラーでかたい濃い緑色の部分を取り除きましょう。甘酢漬けやみそ炒めなどにするのがおすすめです。
熱中症や夏バテ予防にぴったりのすいかですが、一度にたくさん食べるとからだが冷えすぎてしまうことも。何回かに分けて、適量を楽しんでみてください。

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  • 栄養情報の監修 清水加奈子さん
    フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う。
 

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