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パルシステムの健康・おうえんナビ
家族の健康レシピ
食物繊維の量は野菜でトップクラス。ビタミンB群も含みます。
春から初夏にかけて、旬を迎えるグリーンピース。さやえんどう(絹さや)やスナップえんどうと同じえんどう豆の仲間で、青々とした生の状態を食べられるのはこの時季だけです。主な栄養素は食物繊維で、その量はごぼうを上回るほどに豊富。食物繊維はお腹の調子を整え、免疫力向上につなげます。
そのほか、ビタミンB1やナイアシンなど、代謝に関わるビタミンB群も含んでいます。なかでも多く含まれるビタミンB1は、糖質の代謝に関わる栄養素。たっぷり混ぜ込んだ豆ごはんは、疲れやすい時季のエネルギー源にぴったりのメニューといえるでしょう。
余分な「水」を排出し、むくみ改善などにつなげます。
薬膳の世界におけるグリーンピースの効能には、「補中(ほちゅう)」や「補気(ほき)」などがあります。からだの中心部分、つまり消化器系の機能や、エネルギーの素となる「気(き)」を補う作用があるとされています。
また、6月は梅雨特有の「湿(しつ)」の影響を受けやすい時季で、からだに余分な水が停滞すると耳なりやめまいなどの症状につながってしまうことも。グリーンピースには「利水(りすい)」の効能があり、からだの余分な水の排出を促すとされています。むくみも軽減されるかもしれません。
【グリーンピースの薬膳における主な効能】
補中(ほちゅう)…消化機能が円滑に働くようにサポート
補気(ほき)…「気」(元気、エネルギーの素)を補う
利水(りすい)…余分な水の排出を促す、むくみ改善
【グリーンピースの主な栄養素】
食物繊維…腸内環境を整える、免疫力向上につなげる
葉酸…赤血球の造成をサポート
ビタミンK…骨の形成に関わる
ビタミンB1…糖質の代謝に関わる
ビタミンC…抗酸化に働く
ナイアシン…三大栄養素の代謝に関わる
鉄分…赤血球の成分となる
カリウム…余分なナトリウムの排出を促す、高血圧予防
銅…ヘモグロビン合成に関わる
生は早めに食べるのがポイント。冷凍品も活用して。
グリーンピースなど豆類の野菜は、鮮度がとても大切です。できるだけ早めに食べるか、すぐに使わないときは固めにゆでて冷凍するとよいでしょう。生が手に入らないときは、冷凍品を使ってみるのも手です。生のものと栄養価は大きく変わらず、ビタミンCも一緒に含まれるでんぷんに守られて、損失が最小限に抑えられています。豆なのでカロリーはやや高めですが、あざやかな緑色やプチッと弾ける甘みはグリーンピースならでは。豆ごはんはもちろん、スープやオイル煮などにして、適量を楽しんでみてください。
今月のおすすめレシピ
- 栄養情報の監修 清水加奈子さん
フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う。