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パルシステムの健康・おうえんナビ
家族の健康レシピ
食物繊維、うまみ成分のアミノ酸などを含んでいます。
春の味覚を代表する食材、たけのこ。主な栄養素は食物繊維、アミノ酸、カリウムなどのミネラル類です。食物繊維には腸のぜん動運動を促して老廃物を排出し、腸内環境を整える作用があります。たけのこに含まれるのは不溶性食物繊維のため、炒め物やスープなど、油分や水分がしっかりとれるレシピもおすすめです。
ゆでたたけのこの表面に付いている白い粉は、アミノ酸です。うまみ成分であることに加え、脳神経系に関わるとされるチロシンや、疲労回復につなげるアスパラギン酸などの成分が含まれています。取り除かずに調理してみてください。
薬膳の世界では、からだを冷やす「寒性」の食材。
薬膳の世界において、春は陽の季節とされています。熱がからだの上部にたまりやすく、頭痛みやめまい、ほてりなどの症状がでやすくなります。そんな春が旬のたけのこには「清熱(せいねつ)」や「化痰(かたん)」など、からだの余分な熱をさまし、咳やたん、めまいの症状をやわらげる作用があるとされています。ほかにも、便通をよくし老廃物などの排出を促す「通便(つうべん)」や「解毒(げどく)」の作用も。
ただし、たけのこはからだを冷やす「寒性」の食材に分類されています。冷え症で疲れやすいという方は、食べ過ぎに注意し、いっしょにねぎや山椒など、からだを温める薬味を食べることを心掛けましょう。
【たけのこの薬膳としての主な効能】
清熱(せいねつ)…余分な熱をさます、炎症をおさえる
化痰(かたん)…咳やたん、めまいなどの余分な水の停滞症状をやわらげる
通便(つうべん)…お通じを促し、便秘の改善につなげる
解毒(げどく)…からだにたまった老廃物などを取り除く
透疹(とうしん)…急性の発疹をやわらげる
【たけのこ(市販の水煮、加工品)の主な栄養素・成分】
食物繊維(不溶性)…腸内環境を整え、免疫力向上につなげる
葉酸…造血作用のあるビタミン
ビタミンE…抗酸化作用や血流を促す
カリウム…血圧を安定させる、むくみ改善につなげる
アミノ酸(チロシン)…脳神経系に関わる
アミノ酸(アスパラギン酸)…疲労回復につなげる
春ならではの、皮付きのたけのこを楽しんで。
市販の水煮でも十分な栄養価をもつたけのこですが、この時季だけの皮つきのたけのこならより栄養豊富。葉酸やカリウムは市販の水煮の倍以上で、亜鉛や銅も含まれています。
皮つきのたけのこを選ぶときは、穂先が黄色くて皮につやがあり、持つとずっしりと重みを感じるものがいいでしょう。掘った直後からえぐみの成分が増えてくるので、早めに下ゆでを済ませることがおいしく食べるコツです。ゆでる際に米ぬかを使うのは、ぬかに含まれるでん粉にあくやえぐみが吸着するから。たけのこの下ゆでは少々手間がかかりますが、加工品に比べればミネラルなどの流出が抑えられます。やわらかな穂先は刺し身などにして、春の訪れを感じてみてください。
今月のおすすめレシピ
- 栄養情報の監修 清水加奈子さん
フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う。