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パルシステムの健康・おうえんナビ
家族の健康レシピ
代謝に関わるビタミンB群や、抗酸化作用のある成分も。
縁起がよいとお祝いの席に用いられることも多い、えび。栄養面でも優れた食材です。えびの身は、からだの構成成分であるたんぱく質を含むほか、魚介類ではめずらしく、血流の改善を促すビタミンEが豊富。ナイアシンやパントテン酸など、代謝に関わって疲労回復につなげるビタミンB群も含んでいます。
えびの殻に含まれるのはカルシウムやマグネシウム、そしてアスタキサンチンというカロテノイド色素です。えびの赤い色がアスタキサンチンで、老化の原因となる活性酸素の生成を抑えるなど、強い抗酸化力があるとされています。
からだを温める食材として、冬の養生にぴったり。
冬の養生ではからだを温めることが大切。その点でもえびは心強い存在です。薬膳の世界では「腎(じん)」に関わるとされ、足腰などを温める作用のある「補腎(ほじん)」や「補陽(ほよう)」の効能があるとされています。「腎」は生命力を宿す重要な部分であることから、体力や気力がアップして滋養強壮にもつながることも。ほかにも、えびの効能にはめまいやふらつきなどの症状をやわらげる「袪風(きょふう)」の作用などがあるとされています。
【えびの薬膳としての主な効能】
補腎(ほじん)…生命の根源となるエネルギーの不足を補う、下半身を温める
補陽(ほよう)…陽気を補う、下半身を温める
補気(ほき)…エネルギーの素を補う
開胃(かいい)…食欲を起こさせる
袪風(きょふう)…めまい、けいれんなどの症状をやわらげる
通乳(つうにゅう)…母乳を出やすくする
【えびの主な栄養素・成分】
たんぱく質…からだの構成成分となる
ビタミンB12…造血ビタミンとして働く
ナイアシン…代謝に関わる、血行を促す
パントテン酸…代謝に関わる
ビタミンE…毛細血管を広げて血流改善につなげる
銅…ヘモグロビンの合成やコラーゲンの生成に関わる
リン…カルシウムとともに働き、骨を強くする
亜鉛…骨や皮膚の発育を促す
※主に殻に含まれる成分
アスタキサンチン(カロテノイド色素)…抗酸化の作用
強火で調理して、殻ごと楽しんでみても。
身だけでなく、殻の栄養価も高いえび。薬膳の本場、中国に殻ごと使った料理が多いことにもうなずけます。殻に含まれるアスタキサンチンは脂溶性のため、油を使えば吸収率がアップ。強火でカラッと仕上げたえびチリやガーリックシュリンプ、桜えびのかき揚げなどもおすすめです。身の栄養素をとるには、冷凍のむきえびやえびしんじょなども便利です。主な栄養素であるビタミンB群は水に溶け出しやすいので、煮汁ごととれるメニューも取り入れてみてくださいね。
今月のおすすめレシピ
- 栄養情報の監修 清水加奈子さん
フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う。