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パルシステムの健康・おうえんナビ
家族の健康レシピ
だ液で分解され、胃腸への負担が少ない。
季節は秋へ向かっていますが、残暑が厳しいと夏バテの症状も長引いてしまいがち。夏の疲れは今のうちにいやし、冬に向けて体力を回復しておきたいものです。今の時季におすすめなのは、間もなく新米の季節を迎えるお米。うるち米(精白米)の主な栄養素である糖質は、からだのなかですみやかにエネルギーに変換され、からだの原動力となります。ほかにも、たんぱく質や微量のミネラルなどを含みます。
食欲がいまひとつというときも、うるち米ならだ液で分解されるので消化を助け、胃腸に負担がかかりにくいという特徴も。一年でお米がもっともおいしくなるこの時季に、じっくり味わいながら調子を整えてみませんか。
薬膳の世界でも、元気をつけたいときはやっぱりお米。
薬膳の世界では、栄養を作り出だし胃腸を守る養生の基本はおかゆといわれるほど、お米は重要な食材と位置づけられています。とくに子どもや高齢者の普段の食事、病後、妊娠、授乳時など元気をつけたいときにおすすめです。うるち米の主な効能には、エネルギーの素を補う「補気(ほき)」のほか、「脾」や「胃」といった消化器系を整える「補中(ほちゅう)」、「健脾(けんぴ)」、「和胃(わい)」などの作用があるとされています。
なお、参鶏湯(さむげたん)などの料理に使われているのはもち米です。薬膳の世界でもち米は、からだを温め、冷え症などを改善につなげるとされる食材。ただし、もち米はからだに熱がたまりやすいので、食べ過ぎには注意が必要です。
【うるち米の薬膳としての主な効能】
補中(ほちゅう)…消化機能を促す
補気(ほき)…エネルギーの素である「気」を補う
健脾(けんぴ)…弱った「脾」の働きを補い、水分代謝を促す
和胃(わい)…「胃」の働きを整える
【うるち米の主な栄養素】
糖質(アミロース、アミロペクチン)…からだの構成要素、すみやかなエネルギー源となる
カロリー…からだの原動力となる
お米は研ぎすぎず、冷水から炊くのがポイント。
お米をふっくら、つややかに炊くポイントはいくつかありますが、研ぎすぎないというのもそのひとつ。でんぷんが洗い流されるとパサつきやすくなってしまうので、軽く研ぎ、すすぐ程度にとどめてみてください。また、水もできるだけ冷たい状態から炊いたほうが、でんぷんが水に溶け出しにくいのでおすすめです。冷蔵室で冷やした水を使う、水を少し減らして氷を足す、などの方法がありますので、炊飯器の予約機能を使うときなどにも試してみてくださいね。
今月のおすすめレシピ
- 栄養情報の監修 清水加奈子さん
フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う。