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パルシステムの健康・おうえんナビ
家族の健康レシピ
ビタミンCなど、夏にうれしいビタミン類も。
みずみずしさあふれるきゅうりは、熱中症が気になる時季の強い味方。きゅうりの9割以上を占める水分が、ほてったからだをクールダウンして落ち着かせます。また、水分補給には汗で失われたミネラルを補うことが大切とされていますが、その点でもきゅうりはぴったりの野菜。銅やカリウムをはじめとするミネラルが含まれています。ほかにも、肌を健やかに保つビタミンCや代謝に関わるパンテトン酸など、夏にうれしいビタミン類も。おやつ代わりにぽりぽりかじるのも◎。スポーツやレジャーでたくさん汗をかいたときは、ナトリウムを補うために塩をふって食べるのがおすすめです。
中国では「外出前にきゅうりを1本」という考え方も。
きゅうりは薬膳の本場・中国でも熱中症を防ぐ野菜と捉えられており、「夏はきゅうりを丸かじりしてから出かけるのがよい」と言われるほど。きゅうりの効能には「清熱(せいねつ)」「止渇(しかつ)」「利水(りすい)」など、熱中症対策にぴったりのものがずらりとそろいます。からだの余分な熱を冷ましたり、からだに必要な水を生み出したりと、きゅうりはからだを冷やす野菜だとされています。冷たい飲食物のとりすぎや冷房でからだが冷えている場合は、控えめにするとよいでしょう。
【きゅうりの薬膳としての主な効能】
清熱(せいねつ)…余分な熱を冷ます
止渇(しかつ)…激しいのどの渇きを解消する
利水(りすい)…余分な水分を排出する
解毒(げどく)…からだに蓄積する老廃物や不調の原因となるものを取り除く
生津(しょうしん)…からだに必要な水分を生み出す
【きゅうりの主な栄養素】
ビタミンC…肌を健やかに保つ、活性酸素を除去して免疫力向上につなげる
ビタミンK…骨の形成に関わる
葉酸…造血作用のあるビタミン
パンテトン酸…代謝に関わるビタミン
銅…ヘモグロビンの合成、コラーゲンの生成に関わる
カリウム…余分な水分を排出してむくみ改善につなげる
生だけじゃない、きゅうりの楽しみ方。
日本では生で食べることが一般的なきゅうりですが、世界には加熱して食べる国も多くあります。例えば中華料理では、炒め物やスープに使われることも。からだの冷えが気になる方は、こうして加熱してみるのもおすすめです。加熱時間の目安は、きゅうりの緑色があざやかになる1分程度。水っぽさや青くささが抑えられるうえ、油を使えばビタミンKなどの栄養素が吸収されやすくなります。マリネにするときも、軽く炒めてからつけると味しみがぐんとよくなるので、試してみてください。
今月のおすすめレシピ
- 栄養情報の監修 清水加奈子さん
フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う。