- ホーム >
- パルシステムの健康・おうえんナビ >
- 5月の家族の健康レシピ
パルシステムの健康・おうえんナビ
家族の健康レシピ
整腸作用のある乳糖や善玉菌の乳酸菌が含まれています。
お腹の調子を整えて、健康や美容につなげる「腸活」。新生活のストレスがたまりがちな時季こそ、腸活を始めるのにおすすめです。そこで助っ人となるのがヨーグルトです。腸には善玉菌や悪玉菌などがすんでいますが、健康な腸とはそのバランスが善玉菌優勢な状態をいいます。ヨーグルトの主な栄養素の乳糖には、悪玉菌の繁殖を抑える作用があり、ほかにもカルシウムやたんぱく質の吸収を助けるという作用があります。
また、ヨーグルトは発酵食品です。発酵によって栄養素は分解され、からだに吸収されやすい状態に。さらに、発酵を促すために使われる乳酸菌やビフィズス菌は、腸で善玉菌として働き、腸内環境を整えます。ただし時間とともに腸から失われてしまうので、日ごろから補うことが大切です。
ストレスがたまりがちな時季に、「からだを潤す」。
ヨーグルトは薬膳の世界でも重宝される食品です。「白い食品はからだを潤す」と考えられており、ヨーグルトもその一つとされています。薬膳ではストレスがかかると、「津液」というからだに必要な水分が不足してほてったり乾燥したりしがち。ヨーグルトはそうした症状を改善する「補陰(ほいん)」や「生津(せいしん)」の作用があるとされています。もちろん、お腹に関わる効能として、酸味などで食欲を起こさせる「開胃(かいい)」や、腸を潤してお通じを促す「潤腸通便(じゅんちょうつうべん)」の作用も。健康のバロメーターともされるお腹をしっかりいたわって過ごしたいですね。
【ヨーグルトの薬膳としての主な効能】
補陰(ほいん)・滋陰(じいん)…「陰」を補うことでからだの熱を冷まし、潤す
止渇(しかつ)…のどの乾きを和らげる
生津(せいしん)…からだに必要な津液(しんえき)を生み出す
開胃(かいい)…食欲を起こさせる
潤腸(じゅんちょう)…腸を潤滑な状態にして排便を促す
通便(つうべん)…排便を促す
【ヨーグルトの主な成分・栄養素】
カルシウム…骨の形成を促す
たんぱく質…からだの基礎を作る重要な要素となり、代謝を促す
ビタミンB群(ビタミンB2など)…脂質の代謝を促す、皮膚や髪の成長を促す
ビタミンA…抗酸化をサポート、皮膚や粘膜を健やかに保つ
乳酸菌…腸内環境を整える
ビフィズス菌…腸内環境を整える、美肌につなげる、免疫力向上につなげる
ヨーグルト+フルーツは、腸活の黄金コンビ。
ヨーグルトの上部にたまった透明の液体、「ホエイ(乳清)」。今回ご紹介したヨーグルトの栄養素はこのホエイに多く含まれるので、捨てずにいっしょに食べるとよいでしょう。そして、ヨーグルトに含まれる乳酸菌などには、生きて腸まで届くものと、腸に届く前に死んでしまうものがあります。前者はそのまま腸で活動でき、たとえ後者であっても腸で善玉菌のエサとなるため整腸作用につながると考えられています。善玉菌は食物繊維もエサとするので、フルーツといっしょに食べれば腸活の効果アップに。とくに便秘がちな方は、腸が活動的な午前中を中心に食べるのがおすすめです。
今月のおすすめレシピ
- 栄養情報の監修 清水加奈子さん
フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う。