- ホーム >
- パルシステムの健康・おうえんナビ >
- 7月の家族の健康レシピ
パルシステムの健康・おうえんナビ
家族の健康レシピ
ビタミンやミネラルのほか、豆類としてのたんぱく質も。
緑黄色野菜に分類される枝豆ですが、熟せば大豆になります。そのためビタミンB群やミネラル、食物繊維といった野菜ならではの栄養素に加えて、豆類としてのたんぱく質も豊富。エネルギー源として頼りになる食材です。
さて、枝豆に含まれるビタミンB群は、からだのなかで摂った糖質やたんぱく質をエネルギーに変えるのを助ける栄養素。夏は代謝が落ちるうえ、冷たい麺などに偏った食生活を続けるとエネルギー変換がうまくいかず、夏バテにつながってしまいます。枝豆はまさに夏バテ予防の味方ですね。ほかにも余分な水分を排出してむくみ対策につなげるカリウムや、アミノ酸の一種で肝機能の働きを補うメチオニンなどが含まれています。
薬膳の世界でも、パワーの源となる食材とされています。
枝豆は薬膳の世界において、胃腸などの「脾胃(ひい)」と関連の深い食材とされています。「脾」はからだにとって、巡りを調整するポンプの役目をすると考えられています。枝豆はこうした「脾」の働きを高め水分代謝をよくする「健脾(けんぴ)」や、「利湿(りしつ)」の効能があるとされています。また、生きるためのエネルギーである「気(き)」を補う「補気」の効能があるとも。枝豆の「健脾」の効能によってポンプ作用がうまく働けば、「気」がからだを巡り活力につながる、というのが薬膳の考え方です。
【枝豆の薬膳としての主な効能】
健脾(けんぴ)…「脾」の働きを高め、水分代謝をよくする/消化を促す
利湿(りしつ)…余分な水分である「湿」を排出する
補気(ほき)…エネルギーの素となる「気」を補う
補血(ほけつ)…「血」を補う
【枝豆の主な栄養素】
ビタミンB1…糖質などのエネルギー変換を円滑にする、疲労回復を促す
カリウム…余分な水分を排出して、むくみ改善につなげる
アミノ酸(メチオニン)…肝機能に働き、アルコールの分解をサポートする
鉄分…血液が作られるのを助ける
葉酸…血液が作られるのを助け、脂質やたんぱく質の代謝を促す
“おいしく加熱”のポイントは?
冷凍食品の枝豆も栄養素は変わらず便利です。生の場合は鮮度が命なので、届いたらできるだけ早めに加熱しましょう。ゆでるなら約4分塩ゆでにしてあとは余熱に任せれば、ほっくりと仕上がります。フライパンに少量の水だけ加え、蒸し焼きにしてもいいですね。どちらも加熱後は水にさらさずバットなどに広げて冷ましましょう。うまみや香りがしっかりと残ります。少し余裕があるときは加熱前に塩もみして産毛をとり、さやの両端を少し切り落としてから加熱してみてください。よりふっくらとして、雑味なく仕上がるのでおすすめです。
今月のおすすめレシピ
- 栄養情報の監修 清水加奈子さん
フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う。