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家族の健康レシピ

1月の家族の健康レシピ 毎日出ていても「便秘」かも?
お腹の不調はタイプ別に見極めて。

便秘は「お通じがない」だけではありません。

薬膳の世界では毎日お通じがあっても、すっきり感がない、便がゆるいなど何らかの不調があれば便秘だとされています。便秘にはいくつかのタイプがあり、原因や対処方法はさまざま。ここでは、とくに多いとされるおもな3つを紹介します。
1つ目は、もとの体質が「陽」(=活動的なエネルギーのようなもの)寄りで、お酒や辛いもののとり過ぎで大腸に熱がこもる「実熱(じつねつ)」タイプ。乾燥して潤いが足りておらず、便が硬く出にくい状態です。
2つ目は、ストレスなどが原因で「気」(=生きるためのさまざまなエネルギー)が滞り、大腸の活動に影響する「気滞(きたい)」タイプ。お腹にすっきり感がなく、おならやゲップが多めです。
3つ目は、病気がちな人や高齢者に多い「気虚(ききょ)」タイプ。エネルギー不足のため排便の力が落ち、うまく力めないのが特徴です。

自分のタイプに合う食材で、大腸を健やかに。

薬膳では、まず自分のタイプを知ることがとても大切です。「実熱」タイプはこもった熱を冷まし、腸を潤す食材を。「気滞」タイプは「気」の詰まりを解消し、しっかりと巡らせる食材を。「気虚」タイプは「気」を補い、大腸の動きを活発にさせることを心がけましょう。
便秘を放っておくと、本来便として排出される毒素が、からだにため込まれてしまうことになります。常に健やかな状態を保ちたいものですね。

●「実熱」タイプにおすすめの食材

【こもった熱をさます「清熱(せいねつ)」作用のある食材】
バナナ、梨、柿、セロリ、なす、たけのこ、きゅうり、くらげ、レタス、ほうれん草、白菜、アロエなど

【腸をうるおす「潤腸」作用のある食材】
黒ごま、くるみ、松の実、杏仁、いちじく、バナナ、はちみつ、ヨーグルトなど

●「気滞」タイプにおすすめ

【「気」の詰まりをとり、巡らせる「理気」作用のある食材】
にら、みかん、ミント、ジャスミン、フェンネル、八角、大根、そば、しそ、らっきょうなど

●「気虚」タイプにおすすめ

【「気」を補う「補気」作用のある食材】
米、じゃがいも、さつまいも、長芋、かぼちゃ、はちみつ、栗、あんず、いちじく、大豆、しいたけ、うなぎ、肉、牛乳、卵など

腸が激動する、朝の時間帯がチャンスです。

上記の食材に含まれているように、薬膳の世界でもバナナやヨーグルトは「通便」の効能があるとされています。ごまやくるみなどのナッツ類や、はちみつもおすすめなので、ヨーグルトに加えてみても。不調をやわらげる近道は、毎日続けることと、できるだけ朝食に薬膳を取り入れることです。からだが眠りから覚め、腸が激動するタイミングを逃さないようにしましょう。

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  • 栄養情報の監修 清水加奈子さん
    フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う。
 

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