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パルシステムの健康・おうえんナビ
家族の健康レシピ
肌は「肺」と密接に関わっています。
潤いに満ちた白い肌は、誰もが憧れますよね。薬膳の世界では、肌に深く関連するのは「肺」で、「肌は肺の一部」とも考えられてきました。「肺」は乾燥を嫌い、潤いを好みます。空気が乾燥する季節もしっかりと「肺」を潤し、いたわっていれば、美肌へとつながるでしょう。また「肺」は「皮毛(ひもう)」(=体表のうぶ毛や無数の毛穴)や、「衛気(えき)」(=外の刺激から、からだを守るバリア)をコントロールしています。乾燥して「肺」が弱まると、こうしたバリア機能がうまく働かず、肌が外の刺激にさらされます。すると肌荒れだけでなく、ぜん息やアレルギーの症状にもつながりかねません。
白の食材で、「肺」をしっかりと潤しましょう。
「肺」が潤っていれば、肌が健やかに保たれ、バリア機能も高まってくるはず。食材は「潤肺(じゅんぱい)」に加え、潤いに必要な水分を生み出す「生津(せいしん)」「滋陰(じんいん)」などから選びましょう。これらの食材の多くに共通しているのは「色が白い」ということです。下記の分類にはありませんが、大根もおすすめ。これからの季節は、大根おろしたっぷりの雪見鍋などもいいですね。
【肺を潤す作用のある「潤肺」の食材】
山芋、れんこん、アーモンド、落花生、白きくらげ、ゆり根、あんず、いちじく、柿、バ ナナ、みかん、はちみつ、杏仁など
【潤いに必要な水分を生み出す「生津」の食材】
豆腐、豆乳、きゅうり、冬瓜、トマト、れんこん、白きくらげ、あんず、いちじく、梅、ココナッツ、梨、マンゴー、みかん、メロン、桃、ライチ、牛乳、ヨーグルトなど
【水分を生み出すサポートをする「滋陰」の食材】
山芋、エリンギ、かぶ、人参、ほうれん草、いか、牡蠣、ぶり、白きくらげ、梨、チーズ、ヨーグルト、白ワインなど
【乾燥を潤す作用のある「潤燥(じゅんそう)」の食材】
白砂糖、白ごま
薬膳をきっかけに、食材の幅を広げてみて。
「潤肺」作用のある「白きくらげ」ですが、薬膳ではよく取り入れられる食材です。日本では乾燥させた状態で売られていることがほとんどで、水でしっかり戻してから使います。わかめの代わりとしてスープに加えると、シャキシャキとしておいしいですよ。季節の果物で煮込むコンポートも、食感がとろりとしておすすめです。薬膳には日本人が使い慣れない食材も登場しますが、試しに手にとれば、食事作りの楽しさが広がるかもしれませんね。
今月のおすすめレシピ
- 栄養情報の監修 清水加奈子さん
フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う。