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パルシステムの健康・おうえんナビ
家族の健康レシピ
女性のからだの変化にともなう、40代の更年期。
中国に古くから伝わる考え方で、女性は7の倍数の年齢になると、からだが変化するといわれています。更年期の入り口は「6周目」に当たる42歳のころからとされ、不調を感じ始める人も多いでしょう。代表的な、のぼせやすい、汗をよくかく、イライラするといった、からだの上部にでる不調には「肝」が関わっていると考えられます。「肝」は「血」と深く関係する部分です。加齢などでうまく働かなくなると、「血」の流れが悪くなり不調の原因に。放っておくと「瘀血(おけつ)」(=血が滞った状態のこと)になって、不調が悪化したり長引いたりするので注意しましょう。
からだの下部の不調なら「腎」をいたわって。
先に挙げたような更年期の代表的な不調には、「肝」の働きを助けて「瘀血」を解消し、「血」を巡らせること、その動力となる「気」(=生きるためのエネルギー)を補うことが必要です。「平肝(へいかん)」「養肝(ようかん)」や「活血(かっけつ)」「理気(りき)」の食材を選ぶとよいでしょう。いっぽう、腰痛や手足の痛み、生理不順などからだの下部にでる不調には「腎」が関わっています。「腎」は卵巣機能やホルモンの代謝をつかさどり、生命のエネルギーを蓄えている部分。「肝」と併せてしっかりといたわることが、更年期を乗りきるうえで大切です。
【「肝」の働きを正常にする「平肝」「養肝」の食材】
うなぎ、すずき、いか、牡蠣、レバー、トマト、ピーマン、セロリ、クレソン、菊花、いちご、アロエなど
【「気」「血」の詰まりを改善する「活血」「理気」の食材】
あじ、いわし、にら、みかん、桃、ミント、黒糖など
【おもに「腎」の働きを助ける「補肝腎」の食材】
黒ごま、レバー、アワビ、あさり、しじみ、いか、牡蠣など
40代前の更年期にも注意して。
更年期の不調は女性だけでなく、症状は少し異なりますが、男性も悩まされることがあります。男女ともに40代で感じ始めるのが一般的ですが、まれに20代や30代から症状が出てしまう方がいます。若いときに無理なダイエットをしたり、仕事などで極度なストレスを受け続けたりすると、からだに負担がかかって更年期のような状態になってしまうのです。つまり、更年期の不調には日々の生活習慣が大きく関わっています。年齢が達する前から薬膳を取り入れ、予防につなげていきましょう。
今月のおすすめレシピ
- 栄養情報の監修 清水加奈子さん
フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う。