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パルシステムの健康・おうえんナビ
家族の健康レシピ
ストレスが続くと、「気」が滞る原因に。
4月になり、職場や学校などの環境が変わった方も多いでしょう。何かとストレスを感じやすい時季です。先月のコラムでも触れたように、この時季は「肝」が影響を受けやすいと考えられています。「気」(=生きるためのエネルギー)をからだに巡らせている「肝」ですが、春になるにつれ活発に働きすぎてしまう傾向にあります。そこにストレスがかかり続けると、「肝」の「気」が滞りがちになり、「肝」が熱を帯びてしまいます。「肝」が熱をもった状態の「肝熱(かんねつ)」は自律神経の乱れにつながるともされ、イライラや強いめまい、のぼせ、不眠といった症状につながってしまう場合があります。
こもった熱を冷まし、スムーズに気を巡らせることを心がけて。
「肝」の働きを落ち着かせ、正常に保つことは自律神経の安定にもつながります。薬膳の食生活では、「肝」の熱をとって詰まりをなくす「平肝(へいかん)」の食材や、働きを安定させる「養肝(ようかん)」の食材を取り入れるとよいでしょう。ストレスによって滞ってしまった「気」を通し、スムーズに巡らせる「理気(りき)」の食材もおすすめです。この時季は、からだに余分な熱をこもらせないことが大切。温める作用のあるお酒や辛みのある食材は、とりすぎないほうがよいでしょう。
【ストレスによる「気」の詰まりを解消する「理気」の食材】
にら、みかん、ミント、ジャスミン、フェンネル、八角など
【「肝」の熱をとり、働きを安定させる「平肝・養肝」の食材】
牡蠣、いか、うなぎ、すずき、レバー、クレソン、菊花、トマト、ピーマン、セロリ、いちご、アロエなど
不調をやわらげるために、薬膳で「養生」して。
「養生」という言葉には、季節に合わせた過ごし方をするという意味が込められています。草木が芽吹き始める春は、のびやかに、いつも以上にゆったりと構えていたいものですね。ほっとひと息つく時間がとれるなら、「理気」作用のあるジャスミン茶を選んでみてください。またお花見や歓迎会でお酒を飲む機会が多いかもしれません。お酒も適量なら、ストレス発散の効果があります。「平肝・養肝」の食材を使ったおかずやサラダを添えて、楽しんでくださいね。
今月のおすすめレシピ
- 栄養情報の監修 清水加奈子さん
フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う。