家族の健康レシピ

3月の家族の健康レシピ

目覚めの春は、からだも「ぼんやり」。
「肝(かん)」をいたわり、ゆったりとした生活を。

こもりがちの冬から目覚め、徐々にからだを慣らす時季。

3月は新生活に備える時季。活動的に過ごしたいですが、薬膳の世界では、春はのんびりと流れに身をゆだねるように過ごすのがよいとされています。梅雨を含む5つの季節には、「水」や「土」といったそれぞれ対応する自然界の性質があり、春は「木(もく)」が対応しています。暖かくなりゆったりと枝葉を広げる「木」のように、私たちのからだも、こもりがちだった冬から目覚め少しずつ活動を始めます。この時季特有の「ぼんやり」とした気分も、からだが素直に反応している表れでしょう。無理をせず、気温の変化に徐々にからだを慣らすことが、春の養生で大切なポイントです。

めまいなどの不調が出たら、「肝」を意識した食生活を。

季節の移り変わりとともに、からだの状態も変化するというのが、薬膳特有の考え方です。春ごろから活発に働き始めるのは、「肝」。「肝」は「血(けつ)」の量や流れをコントロールしていますが、負担がかかり過ぎると熱を帯びるため「血」が詰まりやすくなり、めまいやイライラなどの不調につながることも。この時季は、「血」を補って「肝」の働きをよくし、余分な熱をとる「補血(ほけつ)、滋陰(じいん)」のものを選びましょう。

【「血」を補い、「肝」の働きを整える「補血、滋陰」の食材】

牛肉、鶏肉、レバー、卵、うずらの卵、いか、かに、キャベツ、人参、ほうれん草、黒ごま、長芋、ゆりね、きくらげ、豆乳、あさり、しじみなど

旬の食材で、「酸味」や「苦み」も取り入れてみて。

「酸味」にも「肝」の働きを補う作用があります。ただし、過剰摂取は「肝」に不調をおこしてしまうので、炒め物の仕上げにお酢を回しかける、紅茶もレモンティーを選ぶなど、ほどよく取り入れるとよいでしょう。春は柑橘もまだまだおいしい時季なので、ヨーグルトやサラダのドレッシングに、ギュッとひとしぼりするのもいいですね。いっぽう、たらの芽やふきのとうといった山菜も旬を迎えます。山菜の苦みには、冬にため込んだ余分なものを外に出す作用も。薬膳の食生活は、季節の食材を意識するだけでもぐんと身近になりますよ。

今月のおすすめレシピ

手軽に作れる炒め物や、「酸味」のあるレシピもご紹介。

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パルシステムのレシピサイト『だいどこログ』

 
  • 栄養情報の監修
    清水加奈子さん

フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う

 

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