家族の健康レシピ

12月の家族の健康レシピ

冬こそ疲れを感じやすい季節。
パワーの源、「腎」をいたわる養生を。

もともと冬は体を休ませるとき。「腎」の働かせすぎに気をつけて。

年末になると、仕事や家庭の用事をこなすために奔走してしまいがち。じつは寒さとともにからだは疲れやすくなるため、冬こそ養生が必要な季節なのです。もともと薬膳の世界では、「冬はエネルギーを温存するために、しっかり休む季節」とされていますが、なかなかその通りにはいきませんよね。そこで冬になると活発に働く「腎」をいたわることが、養生のポイントになります。「腎」は「精気」(=生きるためのエネルギー)を蓄える、いわばからだの要となる存在。働かせすぎて負担がかかると、慢性的なだるさにつながることも。からだの水分調整もうまくいかなくなり、下半身のむくみや尿量異常からくる冷えの恐れも出てきます。

「腎」を温め、潤す食材で、しっかりといたわりましょう。

食材は、「腎」を温め、潤す作用のある「補腎」のものを選びましょう。「補腎」には2種類あり、「腎」を温める「腎陽(じんよう)」の食材と、血や律液(しんえき=からだに必要な水)を養って潤し、水分調整を助ける「腎陰(じんいん)」の食材を、バランスよく取り入れることが大切です。また、意外に感じるかもしれませんが、「腎」には適度な鹹味(かんみ=塩味)も必要です。塩辛いものというより、ミネラルを含む海産物などを取り入れましょう。発汗を促してからだの巡りをよくする、しょうがやにんにく、シナモンもおすすめ。シナモンは、クリスマスのおやつ作りに加えてみてもいいですね。

【腎を温める作用のある「腎陽」の食材】

えび、にら、くるみ、羊肉、酒など

【血や律液を養い、潤す作用のある「腎陰」の食材】

牡蠣、黒ごま、あわび、鴨肉、クコの実など

温かいメニューを取り入れながら、休息を心がけた生活を。

今回紹介した食材は、温かく調理してから食べることで「腎」をいたわり、寒さで縮こまったからだの巡りを整えることができます。鍋やスープがその代表で、生ものや冷たいものはできるだけ避けたいものです。冒頭でも触れましたが、冬ならではの養生には「エネルギーを使う春に向けて温存すること」が大切になります。「冬は疲れやすい季節」ということを心に留めて、多忙のなかにあっても、しっかり食べてしっかり休むことを心がけてくださいね。

今月のおすすめレシピ

養生鍋やスープのレシピも紹介。

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パルシステムのレシピサイト『だいどこログ』

 
  • 栄養情報の監修
    清水加奈子さん

フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う

 

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