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家族の健康レシピ
11月の家族の健康レシピ
女性を悩ませる「生理痛」には、
「血」「気」の巡りがポイントに。
生理にともない、「血」が滞りやすい状態に。
女性を悩ませるからだの不調のひとつに、「生理痛」がありますね。症状は生理中の鋭い痛みだったり、生理後も続く鈍痛だったりと人によってさまざまでしょう。中国では古くからこれらを「痛経(つうけい)」と呼び、「瘀血(おけつ)」(=血が滞っている状態のこと)が主な原因と考えられてきました。とくに生理前や生理中、女性のからだは「瘀血」になりやすいとされています。まずは滞った「血」をスムーズに「通す」こと、そしてその動力となる「気」(=生きるためのエネルギー)を「補う」ことが、不快な痛みの軽減につながります。
生理中だけでなく、日ごろから心がけることが大切。
薬膳の食生活では、「血」「気」を「通す」「補う」ことで、からだの「巡り」をよくすることを心がけましょう。鋭い痛みがあるなら「通す」作用のある「理気(りき)・活血(かっけつ)」の食材を、鈍痛が続くなら「補う」作用のある「補血(ほけつ)・補気(ほき)」の食材がおすすめです。とくに女性のからだは「血」と関係が深いため、生理前だけでなく日ごろから意識するとよいでしょう。また、生理痛は「冷え」とも密接につながっています。からだを冷やさず、痛みがある場合には温めることが大切です。
【鋭い痛みのある場合におすすめの「理気」「活血」の食材】
にら、みかん、ミント、黒糖、桃、あじ、いわしなど
【鈍痛が長引く場合におすすめの「補血」「補気」の食材】
- 「補血」
- レバー、ほうれん草、人参、黒豆、黒きくらげ、まぐろ、かつお、たこ、牛肉など
- 「補気」
- 玄米、もち米、大豆、じゃがいも、さつまいも、山芋、枝豆、オクラ、しいたけ、かぼちゃ、アボカド、うなぎ、ぶりなど
「巡り」を意識した食生活で、からだの調子を整えよう。
今月は「巡り」について触れましたが、日本人にはいまひとつイメージしづらいテーマかもしれませんね。いっぽう薬膳の本場、中国には古い言葉に「不通則痛(ふつうそくつう)」(=通じないと痛む)とあるほど、「血」「気」の滞りはからだの不調に直結すると考えられてきました。「血」「気」をからだに巡らせ調子を整える、というのは、じつは薬膳の世界で基本となる考え方です。生理痛だけでなくくらしのなかで不調を感じたら、この「巡り」を意識した食生活を送ってみてはいかがでしょうか。
今月のおすすめレシピ
- 栄養情報の監修
清水加奈子さん
フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う