- ホーム >
- パルシステムの健康・おうえんナビ >
- 9月の家族の健康レシピ
家族の健康レシピ
9月の家族の健康レシピ
薬膳で筋骨強化にアプローチ。
筋力アップに「肝腎要(かんじんかなめ)」の食生活を。
生活の乱れで、筋肉が落ちてしまっていることも。
夏の間、暑さのせいで食欲不振や運動不足になった方も多いのではないでしょうか。生活が乱れると、たとえ体重が減ったという場合でも、脂肪は変わらず筋肉だけが落ちていることがよくあります。「筋」(=筋肉)は、骨を守り補佐するものとして、丈夫なからだづくりに不可欠と考えられてきました。筋力をアップさせ、さらに骨を強くするために、薬膳の世界では「腎(じん)」(=腎臓など)や「肝(かん)」(=肝臓など)にアプローチすることが大切になります。
生命のエネルギーを蓄える「腎」をいたわることが大切。
一見、「筋骨強化」とは関わりがないような「腎」「肝」ですが、じつは密接に関係しています。なかでも「腎」はからだの成長や生殖に関連し、「腎精(じんせい)」と呼ばれる生命のエネルギーを蓄えています。ホルモン分泌なども担うため、古くから中国では「命が宿るところ」とも言われ重んじられてきました。「腎」の働きが悪くなると、骨がもろくなる、白髪が増えるなどの老化につながる恐れがあります。そして薬膳の考え方で「腎」は、「肝」と互いに影響し合うとされています。血のめぐりを担う「肝」と、同時にいたわることを心がけましょう。
【筋力アップをサポートする「補腎」の食材】
ほたて、キャベツ、黒豆、ごぼう、さつまいも、ブロッコリーなど。
【「肝」や「腎」の働きを高める「補肝腎」の食材】
黒ごま、レバー、アワビ、あさり、しじみ、いか、かきなど。
「肝腎要」の食生活に、適度な運動も取り入れて
薬膳の豆知識ですが、「肝心要」という言葉、じつは「肝腎要」からきていることをご存知ですか。先人たちが命の根本を支えるものとして「肝」「腎」を尊んできたことが、ここからもわかりますね。そして筋肉や骨の強化のためには、食生活に加えて運動も必要です。少し早歩きをする、階段を使うなど、適度な負荷をかけながら行うと、筋力アップを実感しやすくなりますよ。
今月のおすすめレシピ
- 栄養情報の監修
清水加奈子さん
フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う