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家族の健康レシピ
8月の家族の健康レシピ
からだのめぐりを担う「脾」と「腎」。
日ごろからいたわり、夏太りを解消
代謝の低下や冷え・むくみの症状で、夏は太りやすい季節
意外に聞こえるかもしれませんが、夏は基礎代謝が落ちて太りやすくなる季節。さらに冷房や冷たい飲食物で、冷えやむくみを起こしてしまい、これが夏太りにつながることも。薬膳の世界では、肥満は水太りからくる「ぽっちゃり型」と、筋肉質の「かた太り型」に分けて養生を考えます。あまり明確に分かれるものではありませんが、とくに前者は「脾(ひ)」(=消化器全般)、後者は「腎(じん)」(=腎臓など)の働きを整えることで、夏太りを解消できます。
夏太りには、「脾」と「腎」のチカラを高めることが大切
「脾」は食べ物の消化吸収や代謝(エネルギーに変えること)を担い、からだに栄養や血などをめぐらせる、いわばポンプのようなもの。一方、「腎」は水のめぐりを調整し浄化することで、全身のバランスを保っています。からだの冷えなどでこれらがうまく働かなくなると、エネルギー転換の効率が落ちたり、体内に「湿(しつ)」(=余分な水)がたまったりして、肥満につながるのです。日ごろから、下記の効能を参考に、「健脾(けんぴ)」や「補陽(ほよう)」、「利湿(りしつ)」の食材をバランスよく取り入れるのがよいでしょう。
【「脾」の働きを高める「健脾」の食材】
大豆、いんげん豆、枝豆、じゃがいも、さつまいも、山芋、オクラ、なす、人参、豚肉など
【からだを中から温める「補陽」の食材】
にら、ねぎ、しょうが、らっきょう、まぐろなど
【「湿」を取り除く「利湿」の食材】
えんどう豆、大麦、玄米、とうもろこし、アスパラ、冬瓜、きゅうり、レタス、すいか、ぶどう、あさり、海藻、緑茶、ウーロン茶など
偏った食生活や、冷たいものには注意が必要
暑いと食欲が落ち、つい脂っこいものや甘いもの、味の濃いものに偏ってしまいがち。薬膳の世界ではこれらを「肥甘厚味(ひかんこうみ)」と呼んで肥満の原因とするため、注意が必要です。また冷や奴やそうめんといった冷たいものには、しょうがなどの薬味を添えて、体を冷やさない工夫をしたいですね。
今月のおすすめレシピ
- 栄養情報の監修
清水加奈子さん
フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う