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家族の健康レシピ
3月の家族の健康レシピ
冬にため込んだ脂肪や老廃物を春野菜ですっきりデトックス
食物繊維の力で、余分な脂肪や老廃物を排出!
寒い冬は、からだが余分な脂肪や老廃物をため込みやすくなります。しかも寒さで出不精や運動不足になり、ため込んだものは解消されないまま蓄積されてしまいがち。すっきり春を迎えるために、からだを軽くしたい! そう思ったら、食物繊維に注目してみましょう。食物繊維にはペクチン、イヌリンなどの「水溶性食物繊維」とセルロースなどの「不溶性食物繊維」があります。「水溶性食物繊維」には、便をやわらかくする作用や、腸内の老廃物や毒素を吸着して排出させるはたらきが。「不溶性食物繊維」には、腸内で水分を吸収して膨らみ、腸壁を刺激して“ぜん動運動”を促すはたらきがあるので、いずれも便秘解消に効果的です。
春野菜は水溶性・不溶性をバランスよく含みます
ふきや菜の花、たけのこなどの春野菜は、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維を両方含みます。また、春野菜特有の苦みや辛みの成分にもデトックス効果があるため、相乗効果が期待できます。旬の春野菜パワーを、この時季の食卓にとり入れて、新生活に向けてすっきり軽いからだをめざしましょう!
●春野菜に含まれる食物繊維
春野菜 | ふき | 菜の花・かき菜 | たけのこ | そらまめ | アスパラガス | 春キャベツ | 新玉ねぎ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
野菜含有量 | ||||||||
水溶性食物繊 | 0.1g | 0.7g | 0.3g | 0.2g | 0.4g | 0.4g | 0.6g | |
不溶性食物繊維 | 1.2g | 3.5g | 2.5g | 2.4g | 1.4g | 1.4g | 1.0g | |
総量 | 1.3g | 4.2g | 2.8g | 2.6g | 1.8g | 1.8g | 1.6g |
- ※生100gあたりの量
- ※参考資料:「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
- ※かき菜はなばなの一種なので、値はなばなの成分値を参考にしています。
水溶性:不溶性=1:2が理想的。胃腸が弱い人はやわらかく調理を
理想は水溶性と不溶性を1:2でとることですが、体質にもよるので厳密になり過ぎず、不溶性のほうが多め、ぐらいに覚えましょう。「不溶性食物繊維」はとり過ぎると水分を吸収して便がかたくなりやすいので、同時に多めに水分をとることも大事です。また、胃腸が弱い人は、歯ごたえのある繊維質(たけのこ、ふき、アスパラの根元に近い部分など)は、やわらかく煮るなどして、食べ方にも工夫を。
ふきのえびそぼろあん
- 監修
清水加奈子さん
フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う