家族の健康レシピ

8月の家族の健康レシピ

「3つの栄養素をおさえて、
  熱中症を予防!」

カリウム・ビタミンB1・クエン酸で、真夏も元気に!

 暑い夏は、大量の汗をかき、その気化熱で体温を下げようとします。しかし気温や湿度が高いと汗が蒸発しにくく、気化しきれない熱が体内にたまってしまいます。この状態が続くと熱中症になり、頭痛や疲労感、さらにはけいれんや意識障害など、深刻な症状に陥ることも。
 予防のポイントになるのが「カリウム」「ビタミンB1」「クエン酸」です。カリウムは、体内の細胞の内外でナトリウムと水分バランスをとっています。ビタミンB1は、糖質をスムーズに代謝し、エネルギーを全身にゆき渡らせます。クエン酸には、運動時などに生成される筋肉中の乳酸(=疲労物質)を分解するはたらきが。
 つまり、カリウムで水分の代謝を、ビタミンB1で糖質の代謝をよくし、クエン酸で疲労をためないように心がければ、熱中症への備えは◎。あとは、失うぶんたっぷりと、こまめな水分補給も忘れずに。

「豚肉・野菜・バナナ・酸っぱいもの」をとろう

カリウムはじゃがいも、小松菜、バナナなどの野菜や果物に多く含まれます。ビタミンB1は豚肉・うなぎ・大豆などに、クエン酸はレモン、梅干しなどの酸っぱいものに含まれていると覚えましょう。

  • 【カリウム・ビタミンB1・クエン酸を多く含む食材】

(カリウム)
じゃがいも
小松菜
バナナ
焼きのり

(ビタミンB1)
豚肉
うなぎ
大豆

(クエン酸)
レモン
梅干し
米酢
黒酢

 

豚肉はねぎやにんにくと調理すると効果アップ!

豚肉は、硫化アリル(アリシン)を含むねぎやにんにくといっしょにとると、ビタミンB1の働きが持続します。カリウムは水に溶けやすく熱に弱いので、サッと炒めるか、汁ごととれる料理がおすすめ。クエン酸も加熱に弱いので、酸味がとぶほど煮込むような料理はさけて。

ゆで豚とキャベツのねぎ油あえ

熱中症になる前に、予防効果のある食材を含むレシピをチェック!

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