家族の健康レシピ

5月の家族の健康レシピ

「まぐろパワーで五月病を撃退!」

精神を安定させ、安眠を促す「トリプトファン」

 入学や進級、職場の異動など、4月から新しい環境での生活をスタートさせた人も多いことでしょう。新生活への緊張感や高揚感がひと段落するこの時季は、急に心身の疲れがおしよせ、なんとなく気分がイライラ鬱々としたり、よく眠れなかったりすることも。五月病といわれるこれらの症状におすすめなのが「トリプトファン」と「ビタミンB6」です。
 アミノ酸の一種である「トリプトファン」は、体内に入り、脳内に運ばれたあとセロトニンという神経伝達物質になり、精神を安定させます。セロトニンは夜になると“睡眠ホルモン”と呼ばれるメラトニンに変化し、安眠を促す優れもの。このセロトニン合成を助けるのが、疲労回復ビタミンとしても知られる「ビタミンB6」です。つまり、これらを含む食材を摂取することで、五月病の予防や改善が期待できるのです。

この時季にうってつけの食材は、まぐろなどの赤身魚

「トリプトファン」「ビタミンB6」を含む食材は、まぐろ・かつおなどの赤身魚や、バナナ、チーズ、牛乳など。今回は、そのなかでもトリプトファンとビタミンB6の両方をバランスよく含むまぐろを中心に紹介します。下の表のとおり、まぐろは100gあたりトリプトファンを270mgも含み、ビタミンB6も0.64mgと豊富です。

  • 【まぐろの栄養プロフィール(100gあたり)】※

カロリー;106kcal
たんぱく質;24.3g
炭水化物;0g
脂質;0.4g
ビタミンB6;0.64mg
トリプトファン;270mg

  • 一般的に多く流通している「キハダマグロ」で算出。まぐろの種類によって数値は多少異なります。

生で食べるのがポイント!刺身や一品料理にアレンジして

まぐろは、生または生に近い状態(表面をサッと焼く程度)で食べましょう。旬のみょうがや大葉など、香りのよい薬味を添えるのもおすすめ。同じくトリプトファンを含む納豆や、滋養強壮効果のある長芋などを合わせるのも◎。さっそく食卓に取り入れて、気持ちもからだも前向きに、5月を乗り切りましょう。

みょうがとまぐろの香りあえ

まぐろのほか、かつお、バナナ、チーズ、牛乳などの五月病撃退レシピも紹介!

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  • 監修
    清水加奈子さん

フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う。

 

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